アメリカのトランプ大統領が2期目の政権における初の議会演説で、日本や韓国などが今後、アラスカの天然ガスパイプライン事業に参加することを歓迎する立場を表明した。
トランプ大統領は3月4日(現地時間)、ワシントンD.C.の連邦議会議事堂で開かれた上下両院合同会議での演説で、「私の政権はアラスカに世界最大級の巨大な天然ガスパイプラインを建設している」と述べ、「日本、韓国、そして他の国々がそれぞれ数兆ドルを投資し、我々のパートナーになりたがっている」と紹介した。
さらに「これまでにこんなことは一度もなかった」とし、「これは本当に素晴らしいことになるだろう。すべてが進行される準備ができている」と強調した。
現在、アメリカは世界を相手に「関税戦争」を展開し、貿易赤字の問題を指摘している。主要な対米貿易黒字国のひとつである韓国は、アメリカ産エネルギーの輸入を拡大することで対米貿易黒字(アメリカの対韓貿易赤字)を削減する方策を検討している。
これに関連し、韓国政府はアラスカ産の液化天然ガス(LNG)の輸入や開発への参加オプションを検討している。ただし、まだ最終決定には至っておらず、トランプ大統領が一足先にこの構想を自らの実績として国民向けにアピールしたものとみられる。
これに先立ち、韓国産業通商資源部のアン・ドククン長官は最近訪米し、造船、エネルギー、アラスカガス開発、非関税障壁の4分野における米韓の局長級協議体を構築したと明らかにした。
また、アメリカの商務省、通商代表部(USTR)、エネルギー委員会の3つの機関ともそれぞれ局長級協議体を設置したとし、アラスカガス開発プロジェクトへの韓国企業の参加を模索したことも伝えられた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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