韓国のハン・ドクス大統領権限代行(兼国務総理)が「強力な戦闘能力と確固たる準備態勢を基に、北朝鮮のいかなる挑発にも即時かつ圧倒的に対応する」と明らかにした。
ハン権限代行は3月28日、国立大田顕忠院で行われた「西海守護の日」記念式で、「地球上で最も退行的な北朝鮮政権は、今日においてもなお、朝鮮半島と世界の平和を脅かしている」と述べ、このように語った。
ハン権限代行は「北朝鮮政権はただ権力の世襲のみを追求し、住民たちの惨憺たる生活を顧みることなく、核とミサイルの開発に没頭している」とし、「さらにロシアとの不法な武器取引を通じて、我々を標的とした武器体系を改良し、新たな形態の挑発を企てている」と批判した。
また、「敵対的な二国家論を主張し、北朝鮮全域を要塞化するとともに、ミサイル発射やGPS電波妨害などの脅威的な挑発を持続している」とも述べた。
ハン権限代行は「韓米同盟をいっそう強固にし、国際社会との連帯を強化することによって、誰も大韓民国を侮ることができないよう、安保態勢を確固として維持していく」とし、「我が政府と軍は、国民の皆様が安心して日常生活を送れるよう、万全の備えを整えている」と強調した。
続けて、「先ほど、西海を守るために壮烈に散華された55人の英雄たちが眠る墓域に参拝した」とし、「一人ひとりの尊い献身を深く胸に刻み、英雄たちを永遠に記憶することを誓った」と語った。
この「55人の英雄たち」とは、西海(=黄海)で発生した北朝鮮の軍事挑発により殉職した韓国軍人を指し、具体的には2002年の「第2延坪海戦」(6人)、2009年の「大青海戦」(1人)、2010年の「天安艦沈没事件」(46人)、2010年の「延坪島砲撃事件」(2人)の殉職者たちだ。
さらに「政府は国家と国民のためにすべてを捧げた英雄たちと、負傷された方々、そして遺族の皆様を最後まで責任をもって支援する」と述べた。
あわせてハン権限代行は、「我々の海を守るために尊い命を捧げた英雄たちは、我々の心の中に永遠に残るであろう」とし、「西海を守った英雄たちに敬意を表し、ご遺族の皆様に心からのお悔やみと慰労の意を申し上げる」と付け加えた。
(記事提供=時事ジャーナル)
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