福岡のみずほPayPayドーム福岡周辺で発生した、「HKT48」イベントスタッフら男女2人が刺され負傷した事件。メンバーを狙った可能性も取りざたされ、ファンに衝撃を与えた同事件は、韓国でも複数メディアを通じて報じられている。
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「日本のアイドル専用劇場の建物で凶器騒動…30代男を緊急逮捕」と題した総合メディア『news1』は日本の報道を引用し、「被害者はHKT48関連スタッフの44歳男性と、岡山県出身の会社員の27歳女性だ。被害男性は関係者区域のエレベーター前で容疑者を発見し、“ここにいてはいけない”と案内したところ突然胸を刺された。被害女性は施設に入る途中に背中を刺され、入口の方に戻る途中に倒れたまま発見された」と事件の詳細を伝えた。
一般紙『ソウル新聞』も「“どいてください”アイドルの退勤待っていた男性ファン、制止されて凶器騒動…日本騒然」と見出しを打ち、「日本の有名ガールズグループHKT48のスタッフが、男性ファンが振り回した凶器に刺される事件が発生した。その男性は、月に6回ほどHKT48関連のイベントに頻繁に参加するほど熱烈なファンだった」という書き出しで事件を報じた。
同紙は「PayPayドームと連結された複合施設BOSS E・ZO FUKUOKAには、HKT48の活動拠点である劇場や運営会社が入居している。当時、HKT48のメンバーは劇場に集まってオンライン握手会を行っていたが、事件発生直後に握手会を中断し、全員が避難した」とし、容疑者の男が事件翌日に自ら110番通報したことも記している。
韓国でも過去に、芸能人のイベント現場などで事件が発生したケースはある。
遡ると2006年10月には、東方神起のユンホが番組収録の休憩中にファンを装った20代の女からジュースを差し出され、飲んだ後に嘔吐し病院に搬送。後に、ユンホが飲んだジュースには接着剤が混入されていたことがわかった。ジュースを渡した女性はいわゆる“アンチファン”で、事件翌日に自首。この事件でユンホはパニック障害を患い、引退を考えるほど苦しんだことも告白した。
また、2023年11月にはSUPER JUNIOR・キュヒョンらが出演したミュージカル『ベン・ハー』の楽屋に30代の女が侵入し、凶器を振り回した事件が発生。女は出演俳優のパク・ウンテに襲い掛かり、同人物を取り押さえる過程でキュヒョンが手に軽傷を負った。女は取り調べで「(パク・ウンテが)ファンである私に気づかなかったので、怒って犯行に及んだ」と供述したが、パク・ウンテは女を「一切の面識がない」と否定していた。
いくら自分の好きなアイドルを熱狂的に応援しているからといって、関係者に危害を加えたり周囲に迷惑を及ぼしたりする行為は、断じてファンのすることではない。“推し”との距離感を思い違いせず、立場の違いを理解し、節度ある応援に徹してもらいたいものだ。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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