「日中対立の直撃弾」紅白出場aespaめぐる騒動に韓国メディアも反応…「一個人にイデオロギー投影は望ましくない」専門家の見解も

2025年11月20日 K-POP #アイドル
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紅白初出場を決めたK-POPガールズグループ「aespa(エスパ)」に対する日本国内の批判に韓国メディアも注目している。各社は中国出身メンバー・ニンニンの“過去投稿”をきっかけとする出場反対署名の急増を、日中関係の緊張と絡めて取り上げている。

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「“ニンニンは日本に来ないで”aespa、日中対立の直撃弾を受けた」(一般紙『世界日報』)

「日中対立に巻き添えの韓国ガールズグループ…一体何が?」(総合メディア『デイリーアン』)

「ニンニン論争再燃…『紅白歌合戦』控えてaespaに向かう日本の請願7万人」(スポーツ紙『スポーツソウル』)

「日本と中国の葛藤、K-POPにまで広がった…aespa『紅白』出演反対署名まで」(ネットメディア『アットスタイル』)

とあるオンライン署名プラットフォームでは現在、aespaの紅白出場を反対する署名が現時点で約8万4000人近く集まっている。署名を立ち上げたユーザーは、ニンニンが2022年にSNSで原爆による“キノコ雲”を連想させるスタンドランプを公開していたことに言及。「歴史的な悲劇を軽々しく扱った」「平和を願う全ての国々の人々に対する無責任なもの」「日本の伝統的な舞台にaespaの出演を許可することは、このような行動を許容することになりかねない」として署名を呼び掛けている。

こうした騒動の最中、「“aespa、日本に来るな”日本で7万人の請願…一体何が起きたのか?」と見出しを打った総合メディア『イーデイリー』は「高市首相の“台湾有事介入”示唆以後で深まる日中関係の悪化で、aespaに火の粉が飛んだ」と報道。経済紙『毎日経済』は問題となったニンニンの過去投稿に触れ、「紅白歌合戦出場を取り消さなければならないという世論が高まっている」と綴った。

aespa
aespa。左からウィンター、カリナ、ジゼル、ニンニン(写真提供=OSEN)

「“日中葛藤”で日本のテレビ出演白紙危機」と題した一般紙『東亜日報』も、「aespaが最近の日中葛藤の被害者として浮上した」「aespaが12月31日に予定通り紅白歌合戦の舞台に立つことができるかが、日中関係の緊張度を測る風向計になり得る」という海外メディアの見解を伝えている。

「“そこでなぜニンニンが出てくる?”…日中葛藤、エンターテインメントに手を出す」とは芸能メディア『ディスパッチ』。「中国と日本の葛藤が政治、外交、経済を超えて文化芸術分野に拡大している」と書き出した同社も日本国内の署名運動を取り上げつつ、「ニンニンが公開した写真は2022年当時には反応がなかった。K-POPが国際関係の致命的影響を受けるのは事実だが、一個人にイデオロギーを投影することは望ましくない」という専門家のコメントも付け加えていた。

aespaの紅白出場反対を求める日本国内の署名運動は“ニンニン個人の投稿”に始まったものだが、韓国では日中関係の緊張を背景にした動きとして伝えるメディアが多い。

いずれにせよaespaが予定通り大みそかの舞台に立つのか、はたまた違った展開を迎えることになるのか、今後の動向を注視したいところだ。

(文=サーチコリアニュース編集部)

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