キム・ハヌルやアン・シネに続く逸材。パク・キョルに注目すべき理由【思い出インタビュー】

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韓国女子ゴルフ界で注目を集めている正統派の美女ゴルファーと言えば、パク・キョルの名前が挙がるだろう。

2014年に行われた仁川アジア競技大会のゴルフ女子個人で金メダルに輝いた実績に加え、韓国最大のゴルフ・コミュニティサイトで何度も「ベストドレッサー」に選ばれるなど、その美貌も注目の的になっている。

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そんなパク・キョルに直撃した思い出インタビューを前回に続いてお届けしたい。

2017年夏、取材に応じたパク・キョル(写真=KANG MYUNG HO)

日本で活躍するイ・ボミやキム・ハヌルら“先輩”たちを見て「いつか自分も…」と考えているというパク・キョル。もとともキム・ハヌルやアン・シネとも仲が良いと話す。

「歳の差があるからか、先輩たちはよく面倒を見てくれます(笑)。日本の話をよく聞かせてくれるのは、同じ事務所のハヌル・オンニ(お姉さん)です。一度プレーしたら離れたくないと思うほど、環境がいいと話していました。やはりギャラリーがすごいと。マナーの良さが韓国と差があるようです。

日本ではシネ・オンニがすごく話題だと聞きました。かわいいし、うまいから話題になっても不思議ではないと思います。私と一緒にラウンドするときも、たくさん話をしてくれますし、質問にも答えてくれます。優しい先輩たちですね」

韓国人選手にとって日本は外国だ。しかしゴルフはもちろん、生活に困ることは言葉ぐらいで、多くの韓国人選手が日本から離れられないと語っているという話が出るほどだ。

それを活躍している“先輩”から直接聞いているのだから、パク・キョルが海外に行くのであれば「アメリカよりも日本」と考えるのも自然なことかもしれない。

「日本はギャラリーの文化が素晴らしく、大会も選手のための準備が非常に良くできていると聞きます。コースセッティングも良いと。少なくない韓国人選手が海外進出の際、アメリカよりも日本を選ぶ理由でしょう。

あとアメリカは、あまりに遠い(笑)。アメリカのツアーをするにしても、西部に行ったり東部に行ったり大変で…。日本は近い国ですし、優勝すれば車ももらえます(笑)。距離の関係で、やはりアメリカよりも日本を考える選手が多いと思います」

パク・キョルに限らず、将来的には日本でプレーしたいと語る韓国の若手女子ゴルファーは多い。
「キュートでセクシーでクール」の三拍子が揃ったと言われる若手美女ゴルファーのアン・ソヒョンなども、最終的には日程調整できず断念したが、かつては日本ツアーQT参加を検討したほどだ。

そんななかでパク・キョル自身、日本には何度か訪れたことがあるという。ゴルフ以外でどんな印象を持ったのかを聞いてみると、何よりも「食べ物」だと笑う。

「日本は本当においしいところが多い(笑)。和牛が好きです。私は本間のクラブを使っているのですが、クラブ・セッティングのために酒田工場に行った際、そこの職員の方が和牛を食べさせてくれてうれしかったです。私が唯一覚えた日本語は“和牛”かもしれません(笑)。
しゃぶしゃぶもおいしかったなあ。韓国でしゃぶしゃぶは牛肉だけですが、日本では豚肉もしゃぶしゃぶで食べるんですね。不思議でした。食べ物がおいしすぎて、日本といえば食べ物しか浮かびません(笑)」

自分もいつか日本で。そんな思いを抱いているパク・キョルは、「オンニたちも日本で活躍しているので、私もと考えますよね。もう少し経験を積んでから、真剣に考えてみたい」と話す。

「身近な人ができたことは自分もできる」というマインドはイ・ボミや申ジエなど“朴セリ・キッズ”に見られる特徴であり、パク・キョルら若い世代にもその精神を引き継いでいるのかもしれない。

「招待してもらえれば、それは行きますよ。そんな話はないですが…(笑)。日本でプレーするのですから、気持ちがいいでしょう。一度は大会に出てみたいし、経験してみたいですね」

韓国ツアーで経験を積み、さらなる目標に向かって走り続けているパク・キョル。新型コロナの影響などもあってまだ実現はできていないが、いつの日か彼女の姿を日本のフェアウェイでも見られる日が来ることを期待したい。

文=慎 武宏

*この原稿はヤフーニュース個人に掲載した記事を加筆・修正したものです。

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