今でこそ、落ち着きを見せる新型コロナウイルスの流行だが、2021年の大半は、海外旅行や大勢の人と接触のある行動への自粛が呼びかけられた。こうした状況は日本だけではなく、お隣・韓国も同様だ。
国民の10人に1人が!? 韓国でゴルフ人口が爆発的に増えたワケ
そんな中、韓国では「人と無理に接触する必要もない」という理由から、国内ゴルフ人口が爆発的に増加。全国内ゴルフ場の営業利益は前年比54%増えた。それほど盛り上がる韓国ゴルフ界だが、最近とある問題が浮き上がってきた。
それが、ブームに味を占めたゴルフ場の多くで、入場料やグリーンフィー(コース使用料)が大幅に上がったのだ。
11月11日、韓国ゴルフ業界によると1年間に一般的なゴルフ場の入場料が、平均で20%以上引き上げられていることが明かされた。あるゴルフ場では、2020年まで25万~27万ウォン(約2万5000円~約2万7000円)だった入場料を37万ウォン(約3万7000円)にまで引き上げた。また、ひっそりとカート使用量やキャディ代まで2万ほど値上がりさせた。
こうした状況に頭を悩ませているのが、いわゆる「付き合いゴルファー」だ。
韓国のある就職ポータルサイトでのオンラインアンケートによると、564人の回答者中、ほぼ50%の人が、「経済的に負担が大きい」と答えている。
また、最近では、ゴルフ場の利用客の間で「安い海外ゴルフ場に行った方がいいのでは?」という反応が出ている。これは、飛行機代などを考慮しても、韓国でボッタクリゴルフをするよりも安上がりだということを皮肉った言葉だ。
実際、韓国ネット民の間では「こうやって我が国は文化を殺していく」「せっかく集まった客を自ら手放ししていくスタイルは、呆れるばかりだ」と厳しい声を上げている。
いまや韓国内で10人に1人はやっているというゴルフだが、こうした目に見えたボッタクリの先はブームの終焉しか見えないのだが、大丈夫なのだろうか。
文=サーチコリア編集部
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