日本の歳末の風物詩といえば、やはりNHK紅白歌合戦だろう。
今年も上白石萌音、布袋寅泰の初出場や大泉洋と川口春奈の司会など話題が多いが、紅白歌合戦には数多くの韓国アーティストが参加してきた。
BoAは2002年から2007年まで6年連続出場を果たし、東方神起は2008年から3度出場。2011年にはKARAと少女時代も出場している。ちなみにTWICEはKARAや少女時代もできなかった2年連続出場している。
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それだけに紅白歌合戦は韓国でも知名度が高いのだが、韓国でも年末にはビッグイベントが行われる。
韓国では12月下旬にKBS、SBS、MBCの地上波3局がこぞって年末歌謡祭を開催するのが恒例となっているのだ。
今年は12月17日に『KBS歌謡大祝祭』、25日に『SBS歌謡大典』が行われ、明日31日には『MBC歌謡大祭典』が開催される。
年末歌謡祭では、その年を彩ったアーティストたちがパフォーマンスを披露しており、今年もその顔触れは豪華だ。
また、MC(司会)も豪華。
『KBS歌謡大祝祭』ではASTROのチャ・ウヌ、AOAのソリョン、SF9のロウンを司会に抜擢。『SBS歌謡大典』はラッパーで俳優のBOOM、SHINeeのKEY、ITZYのユナがMCを務めた。『MBC歌謡大祭典』ではタレントのチャン・ソンギュ、2PMのジュノ、そして7年連続となる少女時代出身の女優イム・ユナがMCを務める予定だ。
もっとも、韓国の年末歌謡祭もかつては逆風にさらされたこともあった。
振り返れば、もともと各放送局の歌謡祭は、さまざまな賞が設けられてアーティストたちを称える「授賞式」だった。紅白歌合戦よりも日本レコード大賞に近いイメージだったといえばわかりやすいだろう。
当時はそこで賞を手にできれば「生涯の栄光」ともされるほど権威もあったが、各放送局は2006年に授賞式を廃止し、現在のショー形式に切り替えている。
その方向転換の一因に、“審査の公正性”があったという説があるのだ。