ヤンキースはメジャーで最も裕福な球団の一つだ。ヤンキースが選手獲得競争において金銭面で敗れる可能性は高くない。
しかし、ヤンキースはすでにゲリット・コールやジャンカルロ・スタントン、ジョシュ・ドナルドソン、DJ・ルメイユなど、高額年俸の選手を多数保有している。そこにもう一人の超高額年俸選手を加えることは、例えヤンキースであっても大きな負担だ。
そのため、ジャッジが他球団に移るだろうという見通しも出てきている。
『SNY』は「ヤンキースとジャッジはすでに契約延長に関する議論で合意に至らなかった。ヤンキースがジャッジの要求に応えられなかったり、ジャッジがヤンキース退団を決めたりすることもあり得る。そうなった場合、ジャッジの空白を埋めることはできるのだろうか。方法がないわけではないが、簡単ではないだろう」と分析した。
『SNY』が提案した方法の一つとは、大谷翔平をトレードで獲得することだ。
今季の大谷は打者として157試合に出場し、打率0.257、34本塁打、95打点、90得点の活躍で2年連続規定打席を達成。投手としては初めて規定イニングを達成し、個人最多の15勝とともに防御率2.33を記録した。
打撃面ではもちろんジャッジがリードしているが、投打の両方をすべて考慮した場合、チームに実質的に寄与できる程度は大谷がジャッジを上回る可能性がある。
同メディアは「実際の試合での生産性だけでなく、ホームラン記録を塗り替えたジャッジと同等のネームバリューや認知度を再現できる選手はいない。それでも、それに準ずるスターを通じてジャッジの空白を埋めるために努力しなければならない。そして、そのスターになれる選手こそがまさに大谷だ」と、大谷のスター性を強調した。
「ジャッジがアメリカの野球界で最も有名なスターなら、大谷は世界的に最もよく知られているスターだ」と評した『SNY』は、「大谷はヤンキースに大きな話題を起こす可能性がある。松井秀喜や田中将大の100倍程度だと考えてみろ」と、大谷獲得による効果を期待した。
ただ、大谷とのトレードは現実的に見て可能性は高くない。エンゼルスが莫大な代価を要求していることが明らかだからだ。
また、大谷は来季終了後にFAの資格を得るため、契約延長に失敗した場合、大谷の1年のために相当な代価を放棄する格好になりかねない。
『SNY』は「ヤンキースが全盛期の間に大谷にピンストライプのユニホームを着せたければ、契約期間は8~10年、契約金は少なくとも5000万ドルは注ぎ込まなければならないだろう」と予想した。
別の方法としてはFA選手を整理したり、有望株の活躍を期待することなどが挙げられるが、いずれにしても大谷を連れてくることは容易ではない。
(記事提供=OSEN)