何より、投打兼業の“二刀流”でメジャーリーグを席巻した大谷翔平(ロサンゼルス・エンゼルス)が出場に強い意志を示していることが、侍ジャパンとしては好材料だろう。
大谷は今季メジャーで打者として30本塁打と82打点を記録し、投手としては15勝9敗の防御率2.32の成績を挙げた。160キロを超える剛速球に、恐ろしいほどに優れたパンチ力まで持ち合わせている。
日本のパ・リーグで2年連続4冠を達成した山本由伸(オリックス・バファローズ)は代表入りが有力だ。150キロ台後半の剛速球はもちろん、絶妙な制球に鋭い変化球も持ち合わせ、完璧に近い投手と評価されている。
千葉ロッテマリーンズが誇る剛速球投手の佐々木朗希も確実視される一人だ。最高球速164キロを誇る23歳のエースは、今シーズンに完全試合も達成している。
ここに加えて、最近ではサンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有も侍ジャパン入りに肯定的だという展望も出始めた。
ダルビッシュは今年16勝を挙げて通算95勝を記録した日本の代表的投手であり、2009年WBC優勝をけん引したエースだ。
ダルビッシュが代表に加わるとなれば、侍ジャパンは夢の“四大天王”を前面に出し、大会優勝に自信を持つことができる。
『デイリー新潮』は、第1ラウンドと第2ラウンド通過は確実であり、準決勝と決勝で4人の投手を2人一組で登板させ、メジャーリーガーがそろう強豪国が破ることができるだろうという展望を示した。
WBCでは投手の球数が制限されている。そのため、4人の投手を全員揃えることができれば、十分に勝算は立てられる。
もちろん、“捕らぬ狸の皮算用”という言葉もある。とはいえ、現時点で優勝に強い自信を持って良いほど、4人の投手が優れた球威を誇ることは確かだ。
日本と韓国は第1ラウンドで同じグループに編成されている。彼ら4人の投手のうち、1人が宿命のライバルである韓国戦院出場する可能性がある。
韓国の勢いを抑えるべく、侍ジャパンが強力な投手を起用する可能性は高い。
イ・ガンチョル監督率いる韓国としては、どの投手が登板しても必ず攻略できるように準備しなければならない。
(記事提供=OSEN)