「家族みたいな」「アットホーム」は地雷確定…絶賛ドロ沼紛争中の大手韓国芸能事務所の“お家事情”

2022年11月29日 K-POP
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日本では、「家族のような」「アットホームな」と謳っている求人情報はもれなく“地雷”と言われているが、お隣の韓国でも似たような事例が世間に衝撃をもたらした。

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とある韓国メディアの報道によると、歌手兼俳優として長年にわたって韓国芸能界の第一線で活躍してきたイ・スンギが、18年間にわたって音源の清算をまったく受けられていないことがわかった。

同メディアは「イ・スンギが18年間で137曲を発表したが、音源収益は0ウォンだった」とし、所属事務所であるHOOKエンターテインメントを相手にした内容証明の中身を公開し、“奴隷契約”の可能性を主張している。

イ・スンギ

2004年に1stフルアルバム『The Dream Of A Moth』でデビューしたイ・スンギは、18年間で計137曲を発表しており、彼が2009年10月から2022年9月まで稼いだ音源収益は96億ウォン(約9億6000万円)に達するとされていたため、世間により大きな衝撃をもたらした。

しかし、なぜこのタイミングでこのような重大事件が明るみに出たのだろうか。その裏には人気女優のスキャンダルがあった。

突如湧いて出た人気女優の熱愛

11月10日、HOOK社屋に韓国警察庁の重大犯罪捜査課による家宅捜索が行われた。

5時間にも及ぶ家宅捜索の具体的な理由は明らかになっていないが、提起されていたのが一部の役員による横領疑惑だ。警察が芸能事務所を大々的に家宅捜索するのは異例で、その背景が様々に推測されているなか、HOOKの売り上げ規模を踏まえると、警察が推定する横領額が大きすぎるという意見もあった。

そんな状況で、ある1人のHOOK所属の人気女優の存在が取り沙汰されることとなる。その人物の名はパク・ミニョンだ。

先立って9月、パク・ミニョンには熱愛説が浮上した。お相手は財力家のカン・ジョンヒョン氏という人物だった。

パク・ミニョン

警察はHOOKよりも前に、カン氏がいた上場会社3社(vidente、INBIOGEN、BUCKET STUDIO)に対して家宅捜索を行っていた。

videnteはデジタル放送装備開発会社、INBIOGENは飲食品フランチャイズ会社、BUCKET STUDIOはコンテンツ制作会社で、いずれもコスダック上場会社である。特にvidenteは、韓国国内3大コイン取引所で有名なbithumbを運営するbithumbホールディングスの筆頭株主として知られている。

また最近放送されたMBCの調査報道番組『PD手帳』では、カン氏がbithumbの隠れた主人という疑惑を報道した経緯がある。これに対してbithumb側は、「該当イシューは事実ではない」と一蹴していた。そのため、HOOKへの家宅捜査の裏には、仮装資産取引所「bithumb」の実質的な所有者という疑惑が提起されたカン氏の影響が広がっているのではないかとの声まで出ている。

HOOKの終わりの始まりか

もっとも、一部では今回の家宅捜索はカン氏の事件とは大きな関係がないという意見もあるが、いずれにせよ、パク・ミニョンの熱愛騒動に続いて家宅捜索を受けたHOOKが危機的状況に置かれていることは間違いない。なお、パク・ミニョンとカン氏は熱愛報道が出た翌日に破局を発表している。

前述のイ・スンギとの争いも激化しており、「HOOKは私の本当の家族」と表現したクォン・ジニョン代表に対し、イ・スンギは法律代理人を通じて反撃するなど、両者の溝は深まる一方だ。

音源清算金の未払いは事実ではなく、合意書を通じてすべての債権と債務を整理したというHOOK側の主張を、イ・スンギ側は「偽り」と指摘。「これにより、イ・スンギ氏はHOOKとはこれ以上の対話は無意味だという判断になった」と明らかにするなど、終息の兆しはいまだ見えない。

またイ・スンギだけでなく、映画『ミナリ』で韓国俳優として史上初のオスカーに輝いたユン・ヨジョンをはじめとした人気俳優の退社も噂されており、HOOKは崩壊寸前の危機といっても過言ではない。

ユン・ヨジョン

「本当の家族」と表現するのであれば、HOOKは所属タレントに真摯に向き合うべきではないだろうか。

(文=サーチコリアニュース編集部K)

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