PK戦では先攻のモロッコが3人目を除き全員成功。一方のスペインは1人目のパブロ・サラビア、2人目のカルロス・ソレール、3人目のセルヒオ・ブスケツと全員がシュートを失敗し、PK戦0-3で敗れた。
グループステージでは初戦でコスタリカ相手に7-0の大勝を収めたスペイン。だが、この試合の火力爆発が最初で最後だった。
第2節でドイツに1-1で引き分けると、第3節では日本に1-2の逆転負けを喫し、異変の犠牲となった。
グループ2位で決勝トーナメントに進んだスペインは“アフリカ突風”にも見舞われた。FIFAランキング7位のスペインが同22位のモロッコに敗戦。またしても異変の犠牲になった。しかもPK戦の悪夢まで重なった。
スペインは2018年ロシアW杯と2021年に行われたEURO2020の両方で、PK戦の末に敗退した苦い記憶がある。
ロシアW杯では決勝トーナメント1回戦で開催国ロシアにPK戦3-4で敗北。EURO2020では準決勝でイタリアにPK戦で敗れた。
PK戦の残酷史は20年前にもあった。当時の2002年日韓W杯準々決勝で、スペインは当時共同開催国の韓国とPK戦の末に3-5で敗れたことがある。
ルイス・エンリケ監督はスペインを取り巻くPK戦の悪縁を断ち切るべく、選手たちに宿題としてPK練習1000回を言い与えたというが、結果にはつながらなかった。結局、スペインはW杯2大会連続でPKに泣くことになった。
(記事提供=OSEN)