メッシの“ドタバタ韓国訪問劇”

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12月14日(日本時間)に行われたカタールW杯準決勝でクロアチア代表に3-0で勝利したアルゼンチン代表。36年ぶりとなる悲願の世界制覇まであと一歩に迫った。

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何より驚くべきはリオネル・メッシの活躍ぶりだろう。ここまで全6試合に出場して5ゴール3アシストと、今年35歳ながらまったく衰えないパフォーマンスを披露している。

これにはお隣・韓国メディアも「メッシが“メッシした”」(『MBN』)、「“サッカーの神”メッシの戴冠式は目前」(『韓国経済』)、「メッシの“ラストダンス”は続く」(『NEWSIS』)と興奮気味の様子だ。

カタールW杯でのメッシ

そんなメッシだが、実は過去に一度だけプレシーズンに韓国を訪問したことがある。

急な日程変更、主力帯同せずの“ドタバタ劇”

メッシが訪韓したのは今から12年前のこと。バルセロナに所属していた2010年8月4日、韓国とスペインの国交正常化60周年を記念し、ソウルワールドカップ競技場で行われたKリーグ・オールスターとの親善試合に出場したのだ。

結果から言うとバルセロナが5-2で大勝。当時まだ23歳だったメッシは、前半29分から途中出場してハーフタイムに下がるという限られた出場時間だったが、前半42分と45分にゴールを奪うという活躍を見せていた。

もっとも、親善試合が話題になったのは、世界的スターの揃うバルセロナが来韓したことよりも、イベントをめぐってさまざまな批判が噴出したからだった。

Kリーグ・オールスター戦に出場した当時のメッシ

まず、Kリーグがシーズン真っ只中にも関わらず、リーグ戦の日程を変更してまで親善試合を組み込んだ点で、韓国プロサッカー連盟に批判が殺到した。特に親善試合と同日、ソウルワールドカップ競技場でホームゲームを予定していたFCソウルは連盟から「バルセロナがソウルで親善試合を行う」と一方的に知らされるなど、突然の日程調整でクラブからも困惑の声が挙がっていた。

そもそも、当時は7月に南アフリカW杯が終了して間もない時期だったため、同大会で優勝したスペイン代表のメンバーはバルセロナの韓国ツアーに帯同しなかった。つまり、アンドレス・イニエスタやチャビ、ジェラール・ピケなど主力の大半が不在だったのだ。

さらに、当時バルサを率いたジョゼップ・グアルディオラ監督はメッシがコンディション不良であることを考慮し、前日会見で「メッシは試合に出場させない」と明言。これでいよいよ韓国サッカーファンの怒りが爆発すると、親善試合主催者がバルセロナと同日夜に緊急会議を開き、メッシの出場確定を発表するという“ドタバタ劇”もあった。

今年の夏にはパリ・サンジェルマンの一員として日本を訪問し、川崎フロンターレや浦和レッズ、ガンバ大阪との親善試合に出場していたメッシ。「カタール大会が最後のW杯」と明言しているように、キャリアの終盤に差し掛かっているが、再び韓国を訪問することはあるのだろうか。

(文=サーチコリアニュース編集部H)

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