侍ジャパンは最近、WBCを戦う最終エントリー30人の面々が各メディアを通じて明らかになった。
チームを率いる栗山英樹監督は、今月初旬に30人中12人のメンバーを先行公開。彼らは異論の余地のない確実な代表選手たちだった。残りの18人は、もう少し悩んで最終決定するという意中だった。
その後、侍ジャパンに内定したとされるメンバーが一人、二人と明らかになっていくなかで、リストに名前がなかったのが日本を代表する遊撃手の坂本だった。
坂本は日本最高の名門球団・巨人のキャプテンを務めた選手であり、各種国際大会で侍ジャパンの遊撃手を担った選手だ。ただ、彼の除外はある程度予想されたことだった。
日本メディア『スポニチアネックス』などによると、坂本は自らメンバー入りを辞退したという。昨季にコンディション不良に苦しめられた坂本は完璧な復活を遂げるべく、現時点から2023シーズンのペナントレースに集中しているとのことだ。
だが、その坂本は昨年、自身の“性スキャンダル”で物議を醸した。20代女性を妊娠させた後に中絶を勧めたという事実が週刊誌によって報じられ、世論の指弾を受けたのだ。
被害女性は極端な選択を試みるほどに大変な時間を過ごしたというだけに、坂本に対する非難の矛先は鋭かった。
結局、坂本をメンバーに選んでしまえば、彼に対する非難の世論が侍ジャパンにもついてくると見られ、最終エントリーから外したものと分析される。それに、除外するとしても“世代交代”という名分も掲げられる。
坂本のいない遊撃手の座には源田壮亮(西武ライオンズ)がすでに選抜されている。また、追加内定者のリストにも中野拓夢(阪神タイガース)や周東右京(福岡ソフトバンクホークス)などが挙げられている。
(記事提供=OSEN)