4月8日のヤクルト戦でリリーフ登板し、2イニング無失点を記録したあと、1軍から姿を消すことに。不振とともに右膝の負傷を負い、2軍でリハビリに専念していた。
山口はかつて巨人と日本を代表するほどのエースだった。2019シーズンには最多勝(15勝)、勝率(.789)、奪三振(188)で投手3冠に輝いた彼は、同年12月にポスティングでMLBトロント・ブルージェイズと2年総額635万ドルで契約し、メジャー行きの夢を叶えた。
山口が加入した同年、ブルージェイズには韓国人投手リュ・ヒョンジンも加わった。2人は1987年生まれで同い年であることから、たびたび比較対象にもなっていた。
しかし、ブルージェイズでは期待と裏腹に17試合で2勝4敗1ホールド、防御率8.06の不振を経験し、わずか1年で戦力外となった。
放出の痛みを味わった山口は、サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下マイナーを通じてメジャー再挑戦を図ったが、そこでも乱調が続き昇格に失敗。そして、2021年6月に古巣・巨人への復帰を決めた。
ただ、復帰初年度も15試合で2勝8敗、防御率3.56にとどまるなど、全盛期のピッチングは見られなかった。2019年に2億3000万円だった年俸も、今年は6000万円にまで下がった。シーズン前には新型コロナウイルス感染という悪材料も重なり、今季限りで巨人のユニホームを脱ぐことになった。
だが、現役続行の意志は強かった。昨年12月、『サンケイスポーツ』とのインタビューでは、「私はまだ燃えていない。そのため、チャンスを与えてくれる球団があると信じている。待つ」と述べたことがある。
しかし、山口を求める球団は現れず、結局、昨年の“1軍1試合”を最後に現役キャリアを終えることになった。
(記事提供=OSEN)