前半17分、キム・ミンジェのミスを発端に、ラファエル・レオン(23)に先制ゴールを許したナポリ。続く25分のブラヒム・ディアス(23)による失点も、キム・ミンジェが確実にボールを処理できなかったことが原因だ。
キム・ミンジェは後半に入っても立て直せず、後半22分にはアレクシス・サレマーカーズ(23)のドリブル突破で4失点目を喫した。
ナポリDFの崩壊はキム・ミンジェだけでなく、CBコンビを組んだアミル・ラフマニ(29)にも原因があった。
ややもすると、この日の結果が未来に影響を及ぼしかねないという懸念がナポリに降りかかる。
ナポリは今後、ミランとUEFAチャンピオンズリーグでベスト4をかけて2試合を行わなければならない。その前哨戦ともいえる試合で4ゴールを奪われただけに、ナポリは今後の試合で心理的に萎縮しかねない。
リーグで圧倒的なプレゼンスを示し、今シーズン敵無しにも見えたナポリの大敗は、皆を驚かせるのに十分だった。特に、“鉄柱”というニックネームでDFリーダーとなったキム・ミンジェの不振は深刻だ。
キム・ミンジェは現在、3月24、28日に韓国で行われたコロンビア、ウルグアイとの親善試合に出場したことで体力が枯渇した状態だといえる。親善試合後、長時間のフライトで29日にナポリへと戻った。
今季、ほぼフル稼働のキム・ミンジェに、以前のような冷静な姿を願うことは、あまりにも酷なのかもしれない。実際、代表戦後には「サッカー的にも精神的に大変だ」と訴えたりもした。
イタリアのスポーツメディア『ガゼッタ・デロ・スポルト』もこの点を指摘している。
同メディアは「最初の失点は誤った選択から始まり、2失点目もミスのため」としたあと、「疲れて見えたキム・ミンジェには、むしろ休息を与えた方が良かっただろう」と報じている。
なおキム・ミンジェはミランとの一戦で、『WhoScored.com』から5.6点の評価を受けた。この点数は、ナポリとミランの選手の中で最も低いスコアだった。