40代を超えても錆びない技量を披露し、勝利を味わったのは福岡ソフトバンクホークスの和田毅だ。
和田は4月5日、京セラドーム大阪で行われたオリックス・バファローズ戦で先発登板し、5回71球を投げて4被安打、2四球、3奪三振で無失点と好投し、2023年シーズン初勝利にしてNPB通算151勝目を手にした。和田の活躍でソフトバンクは5-0の勝利を収めた。
1981年生まれの和田は42歳1カ月で勝利投手となり、今井雄太郎が1991年に41歳9カ月で達成したソフトバンクの球団最年長勝利記録を更新した。
和田はプロ20年目の昨シーズン、17試合を投げて7勝4敗の防御率2.78、自責点25の“老益壮(老いてますます盛んなこと)”を誇示した。
同年は直球で最速149kmを記録し、41歳7カ月でNPB歴代50人目となる通算150勝を達成。2014~2015年の米メジャーリーグのシカゴ・カブス時代含めて日米通算155勝とした。
これらの活躍に支えられ、和田は昨季より1500万増の年俸1億6500万円で2023年シーズンの契約を締結した。42歳という年齢ながら年俸アップに成功し、シーズン初登板では5回無失点のピッチングで球団の信頼に応えた。
そんな和田は、日本代表時代に韓国相手に強い面貌を誇り、韓国野球ファンに強烈な印象を残した。
実際、2003年アテネ五輪予選の日韓戦での5.1回無失点勝利に続き、北京五輪予選リーグ第4戦の日韓戦でも、6回まで4被安打、9奪三振の無失点力投を繰り広げ、“韓国キラー”らしい活躍を見せた。
ただ、2-0でリードした7回に無死一塁からイ・デホに同点2ラン本塁打を放たれ、頭を下げた。結局、日本は当時3-5の逆転負けを喫していた。
(記事提供=OSEN)