韓国は1986年、2002年に次ぐ通算3回目の優勝に挑戦したが、実現は叶わず。2008年、2014年に次ぐ3回目の準優勝に満足しなければならなかった。
決勝では主審の判定が大きく物議を醸した。
その最たる例が、日本の2点リードで迎えた後半38分の韓国の決定的場面だ。
当時、韓国はFWキム・ミョンジュンが後方からのロングパスで抜け出してペナルティエリア内に侵入。これに日本のGK後藤亘が反応すると、後藤の飛び出しに足がかかりキム・ミョンジュンがエリア内で倒れた。
ところが、タイ人主審のモンコルチャイ・ペチェスリ氏はPKを宣言しなかった。
弱り目に祟り目で、主審は判定に強く抗議した韓国のビョン・ソンファン監督にイエローカードを提示した。
結果論的な話ではあるが、結局ゴールを決められなかった韓国は勝利を日本に譲ってしまった。
そんななか、AFCは試合後に公開したハイライトで問題になる場面をすべて除外した。
前出のPK疑惑はもとより、前半終盤のDFコ・ジョンヒョンが累積警告で退場となった場面もハイライトから除かれた。
本来、退場は試合の流れを左右する重要な瞬間だ。にもかかわらず、判定に関する議論が激しくなったからかハイライトから削除されてしまった。
コ・ジョンヒョン退場直後、日本に与えられたフリーキックの場面も、位置が誤っていたことが物議を醸していただけに、“全編集”となってしまった。
通常、ハイライト映像はその試合で重要だった瞬間を編集し、アップするものだ。最も重要な得点シーンから驚異的なチャンス、試合の流れを左右するシーンなどが代表的だ。ほかにも得点直後のセレモニーなども含まれる。
結局、AFCは偏向判定騒動の中心に立ったペチェスリ氏をかばう格好になってしまった。
AFCがさらに物議を醸しているのは、主審の割り当て問題にある。
実際、ペチェスリ氏は今大会、日本が行った6試合中4試合で割り当てられていた。そのうち3試合は主審として試合を管掌し、1試合は待機審を担当していた。
特定の審判が、特定の国の試合に4試合も割り当てられたのは“異例”とも言える。
しかも主審はペチェスリ氏を除いて残り11人もいた。偏向判定を疑うのは当然のことだ。
(記事提供=OSEN)