巨人元助っ人率いる韓国球団、新体制発足1年でコーチ6人が退団…一体何が?

2023年11月08日 スポーツ #プロ野球
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新体制のコーチ陣を構成してわずか1年で6人が離脱した。かつて千葉ロッテや巨人、オリックスで活躍したイ・スンヨプが監督を務める韓国プロ野球の斗山ベアーズでコーチの「移籍ラッシュ」が起きている。

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斗山は7日午前、報道資料を通じて「チョン・スソン作戦コーチと再契約しないことで決定した」と公式発表した。

斗山は最近、チョン・スソン作戦コーチと再契約問題をめぐって面談を行ったが、相互合意の下、契約を延長しないことになった。

今から1年前、斗山はイ・スンヨプ新監督を補佐するコーチ陣の人選作業に総力を傾けた。

イ・スンヨプ監督は2017年の現役引退から昨年までの5年間、韓国野球委員会(KBO)広報大使や野球解説、自らの名前を冠したイ・スンヨプ奨学財団の理事長などを務め、韓国野球の発展に努めてきた。

そして昨年10月、斗山の第11代監督に就任したが、引退以降一度も監督経験がない状態で指揮を執ったため、球団は豊富な現場経験を持つコーチを中心にコーチ陣を構成した。

その結果、サムスン・ライオンズの監督などを歴任したキム・ハンス一軍アシスタントコーチをはじめ、後藤孝志・一軍打撃コーチ、芹澤裕二・一軍バッテリーコーチ、チョ・ソンファン一軍守備コーチ、パク・ジョンベ一軍ブルペンコーチ、チョン・スソン一軍作戦コーチ、イ・ヨンス二軍打撃コーチ兼一軍打撃補助コーチなど、超豪華コーチ軍団が構築された。

また、元々在籍していたチョン・ジェフン二軍投手コーチ、キム・ジュチャン一軍打撃補助コーチ、コ・ヨンミン一軍走塁コーチもチームに残り、イ・スンヨプ監督体制の初陣を下支えした。

キム・ハンス氏やイ・ヨンス氏、チョン・スソン氏の場合、イ・スンヨプ監督自ら助けを要請したコーチたちだった。前者2人はサムスン時代に同じ釜の飯を食べ、チョン・スソン氏とはJTBCの野球バラエティ番組『最強!野球団』出演で縁を結んだ。

イ・スンヨプ監督は就任当時、「キム・ハンス・コーチは最初にプロ入りしたときからチームメートで、何よりキャプテンだった。日本から帰ってきたときはコーチで、引退したときは監督だった。選手とスタッフの両方を経験したことのある方だ。私についてもよく知っており、私もキム・ハンス・コーチの性格をよく知っている。いつか一緒にやってみたいと思っていたところにチャンスが来た。経験のない監督出身として、アシスタントコーチの役割を信じている。良い連係で斗山をより立派なチームにするのが目標だ」と伝えた。

また、「後藤コーチは数年前に斗山のコーチを務め、今年まで日本の名門・巨人でコーチ生活をしていた。斗山で選手たちとの融和が優れていた。信頼も大きかった。球団の要請を聞いて快く同意した。チョ・ソンファン・コーチは私と同年代だ。ロッテ時代からよく見てきたし、ハンファコーチ時代も見守っていたとき、この人となら一緒に良いチームを作ることができると思った」と期待を示していた。

イ・スンヨプ監督
イ・スンヨプ監督

斗山は昨年の球団初となる9位という恥辱を晴らし、今年は5位に上がり、2年ぶりにポストシーズン復帰に成功した。

シーズン終盤の3位争いで生き残れず5位に落ち、ワイルドカード決定戦第1戦でNCダイノスに9-14の逆転負けを喫し、早々にポストシーズンが終了した。だが、ポストシーズン進出という1次目標を達成し、2年目のシーズン展望を明らかにした。

イ・スンヨプ監督は指導者初年度を迎えるに際し、自分の考えよりもコーチの意見に耳を傾け、助言を求めたという。

しかし、そのようなイ・スンヨプ監督体制も、他球団のようにコーチ陣の解体を避けられなかった。監督や選手と比べて処遇が劣悪なコーチたちが、より良い条件を求めて一人ずつ球団を離れることになったのだ。

キム・ジュチャン氏、コ・ヨンミン氏、ユ・ジェシン二軍作戦・盗塁コーチがロッテ・ジャイアンツに移籍。シーズン中に一軍投手コーチから二軍投手コーチに降格したチョン・ジェフン氏はKIAタイガース、LGツインズから斗山に入閣したキム・ウソク二軍守備コーチは1年でハンファ・イーグルスに向かい、斗山との同行を終えた。

さらに、『最強!野球団』の縁でイ・スンヨプ監督自ら連れてきたチョン・スソン氏まで、球団との合意の下で再契約が不発に終わった。

チョン・スソン氏は今季の斗山の機動力野球の先頭に立ち、昨年7位にとどまった盗塁数(90個)を今年はリーグ2位(133個)まで引き上げたが、契約延長は得られなかった。ただ、チョン・スソン氏は複数球団からオファーを受けているという。

コーチは監督や選手と比べて“所属感”が劣るのが事実だ。

契約構造が基本的に単年契約であり、年俸5000万ウォンから待遇が始まる。億台の年俸が基本だったスタープレーヤー出身選手の場合、簡単には受け入れられない金額だ。

ここに加えて、「いつクビになるかわからない」という境遇であるうえ、退職金もない。イ・スンヨプ監督体制でも、大多数のコーチがより良い待遇を求めて移籍を決心したという。他球団もこのような理由で毎年コーチの移籍ラッシュが起きている。

もっとも、イ・スンヨプ監督はコーチの移籍についてあまり気にしない様子だった。

イ・スンヨプ監督は最後のキャンプで、「去る人がいれば会う人がいる。自然な現象だ。新しいコーチの獲得、補職改編など変化があるだろう」とし、「5位になるためにここに来たわけではない。より高い順位に上がるために良いコーチを連れてこなければならないし、だからこそ悩みが必要だ。連係もよく合わなければならない。もう少し慎重に考えてコーチを人選する計画だ」と話した。

それとともに、「今年は私が不十分な点があった。足りない点があればコーチたちが助け、またコーチたちが足りなければ私が助ける監督になりたい」とし、「結局、相性が重要だ。我々のもとを離れたコーチもいるが、すべてのコーチが持っている能力を見せてくれた。今後、このような部分をすべて反映して、慎重にコーチ陣を構成する」と付け加えた。

(記事提供=OSEN)

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