中国のネットユーザーもあざ笑うほどだった。
サッカー韓国代表は11月21日、中国の深センユニバーシアードスポーツセンターで行われた2026年北中米W杯アジア2次予選グループC第2節で中国代表と対戦し、ソン・フンミンの2ゴール1アシストの活躍で3-0と勝利した。
2連勝をマークした韓国はグループ首位をキープし、1勝1敗の中国は3位に下がった。
試合開始前から、中国は一方的な応援戦に乗り出した。韓国の選手に対するブーイングだけでなく、韓国国歌が演奏されている間にもブーイングを浴びせるなど、非常識な姿を見せていた。
ただ、韓国は実力で中国を黙らせた。
前半9分、ペナルティエリア手前でボールを持ったファン・ヒチャンは、エリア内に侵入したチョ・ギュソンにパスを送った。チョ・ギュソンを止めようとしたジュ・チェンジエは、中国GKイェン・ジュンリンと衝突して倒れた。直後、ファン・ヒチャンがこぼれ球に飛び込んだ際、すでに倒れていたジュン・チェンジエの足に引っかかって倒れると、主審はPKを宣告した。
一種のコメディだった。右往左往した中国が自ら崩壊した場面だった。キッカーを務めたソン・フンミンは右足で冷静にゴールを決めると、得点直後、「静かに」と言うかのように右手の指を口元に当てるゴールパフォーマンスを披露し、約4万人の中国人ファンを一瞬で沈黙に陥れた。
勢いに乗ったソン・フンミンは前半45分、コーナーキックからイ・ガンインがクロスをヘディングで合わせ、自身2点目を決めた。“ワールドクラス”のソン・フンミンを防ぐには、中国はあまりにも足りなかった。
失点した中国は敏感になった。中国を代表するFWウー・レイは先制を許した直後、ソン・フンミンに近づいてユニホームを引っ張り、強く抗議した。PKを与えるほどのプレーではないという抗議だった。両選手は言葉を交わして神経戦を繰り広げた。ただ、ファン・ヒチャンが近づいてウー・レイを止めたため、大事には至らなかった。
ウー・レイは深刻そうに抗議していたが、ソン・フンミンは笑いながら受け流した。ソン・フンミンは試合中に倒れた中国の選手に近づいて慰労するなど、マナーの良さを見せた。
中国の選手はさまざまなファウルでソン・フンミンを阻止しようとしたが、いずれも失敗した。追加点まで決めたソン・フンミンは、もはや中国がコントロールできない存在だった。
とある中国メディアの記者は、自身のウェイボーで「ソン・フンミンがPKを決めた直後に“シッ”セレモニーをしたのは、国歌演奏時に中国ファンが揶揄したことに反応した可能性もある」とし「しかし、そのような“シッ”セレモニーを試合序盤にした」と怒った。
ソン・フンミンの“シッ”セレモニーの後、中国のウー・レイとタン・ロンがソン・フンミンに近づいて抗議した。ウー・レイはソン・フンミンのユニホームを引っ張りながら声をかけ続け、不満を示した。
同記者は「抗議するウー・レイの姿はパンダカップのときの中国代表と同じだった」とし、「パンダカップ当時、韓国の選手がトロフィーを踏んだことを考えろ。ウー・レイとタン・ロンはそのときの感情を感じたはずだ」と強引な主張をした。
もちろん、強引な主張であるため、中国国内の反応も冷ややかだ。
とある中国ファンは「ほかの国を揶揄するのは大丈夫で、その人が報復性セレモニーをするのはダメなのか?」とし、「悔しければ勝て」と厳しく忠告していた。
記事提供=OSEN)
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