FA獲得の過程で厳しい視線を浴びている福岡ソフトバンクホークス。
性的暴行疑惑のFA選手を獲得し、選手補償の過程で160kmの看板投手を奪われたうえ、20年間“リビングレジェンド”として活躍した選手を保護選手リストから外した事実が明らかになり、ファンの非難を集めている現状に韓国メディアも反応している。
『OSEN』は1月13日、「性的暴行疑惑FA獲得、レジェンド保護リスト除外、160km投手流出…ソフトバンクファンの苛立ち」と題し、ソフトバンクに言及した。
ソフトバンクは昨年12月、FA市場で埼玉西武ライオンズの看板打者、山川穂高を獲得した。
2023年WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)に侍ジャパンの一員として出場し、西武では10年間で本塁打王3回含む218本塁打を放った看板スラッガーだ。3回も40本塁打以上を記録しているだけに、欲しがるに値する。
問題は、山川が性的暴行疑惑でファンの非難を受けている選手だという点だ。
2023年シーズン途中だった昨年5月、20代の知人女性に性的暴行を加えた疑いで警察の捜査を受け、強制性交等の容疑で検察に送致された。
西武は山川のポスターをすべて撤去し、謝罪の発表までした。検察の捜査結果、容疑不十分で不起訴処分を受けたが、厳しい視線は消えなかった。
ところが、選手補償の過程で雑音が発生した。
ソフトバンクが、球団一筋のベテラン投手・和田毅を保護選手リストから外した事実が明らかになったのだ。
ソフトバンクで20年、シカゴ・カブスで2年プレーし、通算163勝を挙げた。西武側が和田を指名できる可能性をメディアに流したことで明らかになった。そして、「リビングレジェンドを保護しなかった」という理由でファンの批判を受けた。
結局、西武は和田ではなく右腕の甲斐野央を指名した。
ソフトバンクは和田流出を免れたが、甲斐野が主力ブルペン投手という点がまた問題になった。
甲斐野は2019年シーズン、ルーキーながら62試合に登板し、2勝5敗8セーブ26ホールドを挙げた特級ブルペン投手として活躍した。2023年シーズンも46試合3勝2セーブ8ホールド、防御率2.53を記録した。2019年にはプレミア12に侍ジャパンの一員で出場した。
最速160kmの剛速球と140km台のフォークが主な武器だ。新シーズンも主力ブルペン要員として、「勝利の方程式」の一員として期待を集めたが、保護選手リストから外され、西武に強制移籍することになった。明るい性格と思いやりのある選手で、同僚たちの信頼も厚かった。
日本の各メディアも、ソフトバンクの球団内で動揺が起きていると批判した。レジェンドが保護選手リストから外されたことが明らかになったうえ、性的暴行疑惑の選手を獲得し、功労者を流出したからだ。
何より、ファン離脱が加速化する事態を防止すべきだったとし、「成績至上主義」に埋没したソフトバンクの行動を非難していた。
(記事提供=OSEN)
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