史上初めてソウルで開催されるメジャーリーグ開幕戦を控え、一部の日本ファンが度を越した反応を見せている。大谷翔平をはじめとする日本人選手たちに「参加してほしくない」という否定的な意見や、試合会場の規模や施設に対する指摘が相当数寄せられている。
日本の『産経新聞』は1月23日、「大谷翔平開幕戦チケット、日本からの入手困難…韓国メディア“闇チケット出回る”」と題し、3月20~21日に高尺スカイドームで開かれるロサンゼルス・ドジャース対サンディエゴ・パドレスの開幕戦について、日本からも高い関心が寄せられているにもかかわらず、チケット購入が難しい点を報じた。
チケットは26日から販売開始となるが、購入には韓国の携帯電話や住民登録番号による認証が必要なためだ。また、韓国メディアの報道を引用し、「早期完売の可能性が高く、“闇チケット”が出回る可能性がある」と伝えた。
これに対する日本人の不満は、コメントを通じて如実に表れている。もちろん一部の意見とはいえ、日本人選手に「参加してほしくない」というコメントがかなりの共感を得ている。
特に肘の手術後、リハビリ中の大谷に対してはもはや引き止めにかかろうとするようと雰囲気だ。「(韓国は)寒くて遠い。絶対に参加してほしくない」「暖かいロサンゼルスに残って」「アメリカでの開幕戦こそ本物」といった具合だ。
この程度はそれでもましな方だ。なかには度を越えたひどいコメントもかなり目につく。「(収容人数が)1万6000席だって?日本の高校の試合でもそれより多い会場だ」「大々的な補修工事をしているそうだが、韓国特有の“パルリパルリ”文化によってどんな問題が生じるかわからない」などだ。
“闇チケット”にも敏感だ。「おそらく途方もなく高い価格のチケットがリセールに登場するだろう」「もしかしたらロサンゼルスの往復航空代より高い値段を払わなければならないかもしれない」「今回はただテレビやオンライン中継で見ることに満足しよう」のようなコメントがついた。
今回のソウルシリーズは、昨年半ばに決まったことだ。当時はパドレスのキム・ハソンやダルビッシュ有のような選手たちが注目されていた。
しかし、冬の間に大谷翔平が歴代級の契約でドジャースのユニホームを着て、日本の関心が大きく高まった。続いて山本由伸が合流し、パドレスがコ・ウソクと松井祐樹を獲得したことで、開幕2連戦は最高の興行カードになった。
にもかかわらず、歴史的な、特に大谷のドジャース加入後初の公式戦となるマッチアップを、すぐ近くで見守る日本の視線は穏やかではない。
大多数は底辺拡大とグローバル化というメジャーリーグの趣旨に共感しているが、一部では不便な気持ちを隠そうとしない。
代表的なのが、大谷出場に対する拒否感だ。長距離移動と寒さを理由に、「今回の遠征に合流してはならない」という主張が散見される。
いくつかのメディアも関連報道を続けており、メジャーリーグの労使協定と移転不参加事例まで持ち出している。さらに、韓国のとあるオンラインコミュニティに投稿された「今回の開幕戦を日本に譲るのはどうか」という内容を報じた記事が、多くの支持を受けていた。
そして、参加を擁護する意見は除け者にされる。「大谷はWBCのときも“アジア野球がともに発展しなければならない”という趣旨の発言をしたことがある。また、彼は責任感が強いから、韓国での開幕戦を疎かにしないだろう」というコメントには、共感が24件だったのに対し、非共感は48件と2倍も多かった。
大谷自身は、昨年のドジャース加入会見で開幕戦出場に対する意志を明確にしている。
彼は関連の質問に対し、「打撃練習は12月初めから再開している。この程度ならいいペースだ。予定通り春季キャンプとオープン戦を消化すれば、開幕戦の準備は完璧に終えることができる」と答えていた。
(記事提供=OSEN)
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