欧州最高峰の戦いから韓国人選手は締め出されてしまった。
バイエルン・ミュンヘンは5月9日(日本時間)、チャンピオンズリーグ準決勝セカンドレグのアウェー戦で、レアル・マドリードに1-2で敗れた。
これでレアル2戦合計4-3の勝利を収め、決勝行きのチケットを手にした。レアルはホセルの土壇場の2ゴールで試合を覆し、2シーズンぶりとなる決勝に進出。一方、バイエルンは無冠でシーズンを終えることになった。
バイエルンにとってCLは、今季のトロフィーを掲げるラストチャンスだった。12連覇がかかったリーグ戦はレヴァークーゼンに強さを見せつけられ、DFBポカールカップも早期脱落。CLでは準決勝まで進んだが、通算14度の優勝を誇るレアルに、敗れてしまった。
衝撃的な逆転負けだった。セカンドレグでバイエルンは、GKマヌエル・ノイアーの圧倒的なパフォーマンスでレアルの攻勢に耐えた。スタメン出場したエリック・ダイア、マタイス・デ・リフトも、数回にわたって決定的な守備で危機を防いだ。
そして迎えた後半23分、バイエルンはアルフォンソ・デイビスのゴールで先制。トップに立った2019-2020シーズン以来、4年ぶりの決勝行きが目前に迫っていた。
しかし、ただでは済まないのがCLのレアル。後半43分、ノイアーの致命的なミスでホセルに同点ゴールを許すと、アディショナルタイム1分に再びホセルに得点されてしまった。
キム・ミンジェはこの試合、後半31分にレロイ・サネに代わって守備固めの意味合いで投入されたが、任務を全うできなかった。
キム・ミンジェのプレータイムは、アディショナルタイムを含めると25分ほど。豆乳直後は正確なクリアで前方にボールを繋ぎ、相手の攻撃をうまく防ぐなど、しっかりとした守備を繰り広げた。
後半37分には、コーナーキックからの惜しいチャンスも。高い打点のヘディングシュートを放ったが、惜しくもボールはクロスバーを強打してしまった。
しかし、最終結果は逆転負けだった。もちろん、キム・ミンジェだけを責めることは難しい。2失点とも彼の逆サイドから生まれたものだった。キム・ミンジェは逆転を許したあと、積極的な攻撃参加を見せたが、ゴールにはつながらなかった。
キム・ミンジェの脱落により、CL決勝の韓国人選手対決は霧散してしまった。
先立って3日、イ・ガンインが所属するPSGはドルトムントに0-1で敗れ、準決勝で敗退している。猛攻を浴びせ、ゴールポストを4度も打ったが、ベテランのマッツ・フンメルス率いるドルトムントDF陣を崩すことはできなかった。PSGはファーストレグ、セカンドレグともに0-1で敗れている。
イ・ガンインはセカンドレグで後半30分に投入され、最後までプレーしたが、違いを見せつけることはできなかった。好機を創出するシーンもなくなかったが、得点を奪えなければ意味はない。PSGは悲願であるビッグイヤーを今年も掲げられないままシーズンを終える。
結局、6月2日の決勝を戦うのは、“CL最多優勝の名門”レアル・マドリードと、ブンデスリーガの強豪ドルトムントのカードに決定。これまで、パク・チソン(元マンチェスター・ユナイテッド)、ソン・フンミン(トッテナム)に続いて、史上3人目となるCL決勝出場韓国人選手、そして初の韓国人対決が期待されたが、少し早かったようだ。
(記事提供=OSEN)
前へ
次へ