韓国ファッション誌『W Korea』が主催した乳がん認識向上キャンペーンのチャリティーイベントをめぐり、論争が拡大している。
同イベントには、BTSのVとRM、BIGBANGのSOL(テヤン)、IVEのウォニョン、aespaのカリナなど、韓国を代表するスターが数多く出席したにもかかわらず、「趣旨を逸脱したパーティー」「がん患者を軽視した商業イベント」などの批判が噴出した。
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10月15日、ソウル・鍾路区のフォーシーズンズホテルソウルで『W Korea』主催の「第20回乳がん認識向上キャンペーン・チャリティーフォトイベント(Love Your W)」が開催された。例年通り華やかなガラディナー形式で進行され、多数の芸能人がレッドカーペットを飾った。
しかし、そのステージで歌手パク・ジェボムが自身のヒット曲『MOMMAE』(「体つき」の意)を披露したことが発端となり、世論の批判が一気に噴出した。同曲は女性の体を性的に表現する歌詞で知られており、「乳がんに苦しむ患者のためのイベントで歌うべき曲ではない」「悪趣味にもほどがある」などの指摘が相次いだ。
ある乳がん患者はオンライン上で「出席したセレブたちも主催者も、“乳がん”という言葉を一度でも検索したのか疑わしい。患者を嘲笑しているように感じられた」と訴えた。また別のネットユーザーも「いっそ“乳がん”の名前を外してパーティーとして開けばよかった。家族を乳がんで亡くした者として、酒宴と『MOMMAE』のステージは見るに耐えない」と批判した。
象徴性の欠如も指摘されている。海外の乳がんチャリティーイベントでは一般的なピンクリボンやピンクドレスコードなどの啓発要素がほとんど見られず、「見た目だけを豪華に見せた“セレブの社交場”に過ぎない」という声もあがった。さらに、主催側が「20年間で累計11億ウォン(約1億1000万円)を寄付した」とPRしてきた点についても疑念が浮上している。
共に民主党のイ・スジン議員室が保健福祉部の資料を公開したところ、『W Korea』が2007年から2025年に財団へ寄付した金額は「合計3億1569万ウォン(約3351万円)」にとどまることがわかった。広報されてきた「11億ウォン」とは大きく乖離しており、寄付金の内訳や運用の透明性に疑問が投げかけられている。
批判が拡大するなか、パク・ジェボムは自身のSNSを通じて謝罪し、「不快に感じた方がいたなら申し訳ない。がん患者の方々の健康を祈っている」とコメントした。
そして10月19日、『W Korea』は公式謝罪文を発表。「イベントの進行や構成がキャンペーンの趣旨にふさわしくなかったという指摘を重く受け止めている」「乳がん患者やその家族を深く傷つけたことを謝罪する」と表明した。また「今回の件を契機に、企画から運営まで全過程を見直す」と改善を約束した。
しかしSNS上では依然として厳しい反応が続いている。「患者の痛みを利用した“偽善マーケティング”」「寄付が主目的ではなく話題集めが目的のイベントだ」といった批判が止む気配はない。
真の啓発活動とは何か―。華やかな照明に照らされたパーティーではなく、患者とその家族の現実に寄り添う姿勢こそ求められている。『W Korea』の対応が信頼回復につながるのか、注目が集まっている。
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