30日午前、ユン大統領は「事故の収拾が一段落するまで国家喪道期間に定め、国政の優先順位を事故の収拾と後続措置に置く」と発表したあと、キム・ゴンヒ夫人や関係者たちと現地を訪問していた。
ユン大統領が炎上したのは、事故後のゴミなどが散らばった路地で「ここでそんなに多く死んだのか」とまるで他人事のように発言が原因だったのだが、それだけではなかった。
というのも、ユン大統領は去る8月に韓国首都圏が豪雨災害に見舞われた当時、浸水被害に遭った半地下の住居を訪問した際、「何故あらかじめ避難できなかったのか」と発言するなど、一国のトップとは思えない言動で炎上。そのような発言が今回の炎上の一助になったとされており、ネット上でも「夏の水害現場でも同じような事を言っていた」という趣旨のコメントが少なくない。
なお、この発言の翌31日午前、ユン大統領は夫人とともに事件で亡くなった人たちの合同焼香所に弔問したが、滞在中、発言についての釈明などはなかった。
ほかにも、「警察と消防をあらかじめ配置することでは防げなかった」という発言で物議を醸したイ・サンミン行政安全部長官が、11月1日に「注意を払うことができなかった」と謝罪し、大統領選で野党から出馬した「共に民主党」イ・ジェミョン代表が「明白な人災であり、政府の無能と不注意による惨事だ」と発表するなど、韓国政府は混乱状態に陥っている。
過去に類を見ないほどの大規模な事故となってしまった今回の事故。政治家たちは心からの哀悼を表し、一刻も早く原因究明、再発防止などに努めるべきではないだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部K)