未成年の飲酒が禁止されている国は多い。お隣・韓国でもやはり未成年飲酒は禁じられており、提供した側にも大きな罰則が与えられる。
ところが最近、このシステムを逆に悪用する事態が起きた。
昨年12月17日、とあるオンラインコミュニティに掲載された「仁川(インチョン)高校生たちの食事」というタイトルの投稿には、1枚の写真がアップされた。
写真には高校生と思われる客が食事をしたレシートとメモ書きが写っていたのだが、その内容が酷すぎるとして話題となっている。
レシートに書かれた内訳は、ソーセージの盛り合わせなどの料理のほか、焼酎が6本、ビールが8杯、ハイボールが3杯となっている。価格は計16万2700ウォンだった。
そして、レシートの隣にはメモ書きが残されていたのだが、「私たちは未成年です。すみません。本物の身分証明書を確認していませんでした。届ければ営業停止なのに。ただ、行きますよ。すみません。大人になったらまた来ます。本当に申し訳ありません。親切にしてくれてありがとう」と書かれていた。高校生たちは食事をした後、現金を払わずに逃げてしまったというのだ。
現在、韓国では身分証明証の確認手続きなしで未成年に酒類を提供した場合、業務許可の取り消しや6カ月以内の営業停止などの行政処分を受けることになる。ただ、偽装や改ざんされた身分証明証が提出されていた場合は、行政処分を免れることができる。
投稿者は、高校生たちの悪質な行動は制度の悪用だと強く訴えている。
こうした状況に、韓国ネット民の間では「監視カメラなどを通じて学生たちを捕まえて、しかるべき処置をしなければならない」「被害者のはずなのに捕まるのはお店。法律が間違っている」「腐った社会では、若者も腐っていく」など、痛烈な批判が多く上がっていた。
確かに、前途ある若者を厳しく処罰するのはどうかと思う部分もあるが、悪質な犯罪行為は厳しく処分することも必要なことではないだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部)
前へ
次へ