日本のおにぎりに似た韓国のキムパブ。「キム(海苔)」と「パブ(ご飯)」という意味で、のりの上にごま油や塩などを混ぜ込んだごはんと具材をのせてくるっと巻いた料理だ。
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日本でももはやおなじみとなったキムパブだが、本場・韓国では危機を迎えているようだ。
9月16日、韓国統計庁によるとキムパブをメインに商売する店舗が激減しているというのだ。
データを見てみると、キムパブ店の数は2016年(4万1726個)から2020年(4万8822個)にかけて着実に増加したなか、2021年は4万8898個と76個(0.2%)の増加にとどまり、2022年には4万6639個に減少したことがわかった。
その原因としては、米価格の高騰もあるが、若者の中で炭水化物を忌避するトレンドが生まれたことが大きい。また、ちょっとした軽食を摂るならコンビ二やカフェで十分とする層も増加したからだという。
こうした流れに韓国国内でも、「米価格も高く、庶民が気軽に食べられなくなった以上、客足は減る一方」「最近のキムパブは高すぎて手が届かない」「自分でお弁当作るほうが安いからな」「そういえば、キムパブ屋さん昔より見なくなったな」など、多くの意見があがった。
かつて、キムパブは実店舗も大きくなくて良く、参入も簡単だったことから人気の商売だった。ここから巻き返しは図れるのだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部)
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