ソウルの夜空を彩った無数の花火の下には、多数のゴミ山が広がっていた。
韓国の汝矣島(ヨウィド)漢江(ハンガン)公園の一帯では10月5日夜、「ハンファと共にするソウル世界花火祝祭2024」が開催された。
今年で20回目を迎えたソウル世界花火祝祭には、韓国を代表するハンファをはじめ、アメリカ、日本の計3カ国の代表的な花火チームが参加した。
今回のソウル世界花火祝祭は、打ち上げ花火の数を前年比18%増やし、10万発余りの花火が夜空に咲いた。また、従来には見られなかった史上最大規模の特別製作花火を空高く披露し、多くの観客を喜ばせた。
主催者側によると、107万人余りの観光客が漢江一帯で花火祝祭を楽しんだという。それほど大規模なイベントだったにもかかわらず、大きな事故もなくイベントは成功裏に終わった。
しかし翌日、夜空を染め上げた花火とは対照的に現場にはゴミ山が残された。
人々が帰った漢江公園のいたるところには、祝祭の現場には出前の食べ残しや包装紙、捨てられたレジャーシートなどが成人の背丈ほどに積み上げられた。韓国メディアも以下のように現場の様子を伝えている。
「祭りが終わった後も、あちこちに残されたゴミの山は依然として存在していた。人々が去った漢江公園の各所には、出前の食べ残しや包装紙、木製の箸や使い捨てのレジャーシートなどが積み上げられていた。大型のゴミ収集ネットはゴミであふれかえっていた」(『ソウル新聞』)
「今年も祝祭が終わり、観覧客が去ったソウル汝矣島・漢江公園の芝生や道路には、ゴミとレジャーシートだけがぽつんと残り、道路の一角には次々と捨てられた黒い袋が山のように積み上げられていた」(『世界日報』)
「ソウル世界花火祭りを見ようと押し寄せた群衆の中で、各所で大小の騒動が発生し、見通しの良い場所を確保するために他人の家の廊下まで出入りする“迷惑族”も現れた。祝祭が終わった後には“ゴミの山”まで出現し、市民からの批判が相次いだ」(『メイル新聞』)
主催側はゴミを片付けるために数百人のボランティアを投入したが、今年も祝祭を美しく締めくくることはできなかったようだ。市民意識の根本的な改善が必要だという指摘が続いている。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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