男女共学化を目指す大学側に、女子大生たちが激しく反発していることで注目されている韓国の同徳(トンドク)女子大学。彼女たちが行った投票結果が、話題を集めている。
同徳女子大学の総学生会は11月20日午後、学生会の最高意思決定機構である「学生総会」を開いた。
学生総会は、全在学生(6564人)の10分の1以上が参加して初めて開会できるが、今回は在学生1941人が出席して開催された。全在学生の約30%がこの場に集まったことになる。
総会は、議案ごとに賛成、反対、棄権の順で在学生が票を掲げて挙手投票を行い、総学生会側が票を集計する方式で進行された。特に重要とされた議案、男女共学化に関する投票も行われた。
その結果、総投票数1973票のうち、男女共学化に賛成は0票、反対は1971票、棄権は2票で、ほぼ全員が反対票を投じた。
総学生会のチェ・ヒョナ会長は「今日の学生総会で議決された議案を大学本部は絶対に座視してはならない」と述べ、「大学本部は同じ姿勢を繰り返し、『わかった』程度の回答では済まされない。『(男女共学化を)やらない』の一言だけ言えばいい」と主張した。
一方、同日、同徳女子大学の公式ホームページには、学長団による訴えの文書と、教授240人が名を連ねた訴えの文書が相次いで掲載された。
教授たちは、学生に対して授業拒否の強要を即時撤回すること、学校施設のこれ以上の占拠や損壊行為を中止すること、そして学内の対立が社会問題に発展する行為をやめるよう訴えた。
同徳女子大学の学生たちは、11月11日から大学の本館などを占拠し、全面的に授業を拒否している。学生たちはこの過程で、校内の建物や施設物・備品などを損壊した。大学が被った被害額は54億ウォン(約5億9800万円)に上るとされている。
特に大学側は、11月12日に予定されていた「2024同徳女子大学進路・就職課外共同博覧会」の中止による損害賠償請求額(3億3000万ウォン=約3700万円)を総学生会に請求した。総学生会は「学校がお金で学生たちを脅迫している」と強く反発していた。
いずれにしても1973票のうち反対が1971票を集めるほど、学生たちは男女共学化に反対している。大学側と学生側の溝が埋まるのか、今後の動向が注目される。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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