「ヤミバイト」と「タチンボ」…韓国メディアで存在感を示す日本語読みの単語

2024年11月22日 社会
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「スシ」や「サケ」「オリガミ」のように、世界には日本語読みでそのまま理解される単語がいくつかある。

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日本語読みのままで通じる単語は、お隣・韓国にも複数あるが、今後は「ヤミバイト(闇バイト)」や「タチンボ(立ちんぼ)」が加わってしまうかもしれない。

韓国メディア『朝鮮日報』や『SBS Biz』などは最近、「ヤミバイト」を見出しにつけて、日本の現状について触れた記事を掲載した。

記事内では「日本ではお金に困った人が高額な報酬に惹かれて犯罪に手を染める行為を『ヤミバイト(暗黒のアルバイト)』と呼ぶ」(『朝鮮日報』)、「最近、日本社会では金銭的に困窮している若者をアルバイトのようにソーシャルメディア(SNS)で募集し、犯罪に動員する『ヤミバイト』を利用した新種の犯罪が注目されている」(『聯合ニュース』)といった具合で紹介された。

日本の闇バイトについて報じる韓国メディアの記事は、ほとんどが日本の経済状況の悪化を原因と見ている。

『韓国経済』は「日本の経済成長率は2011年、2018年、2019年に0%前後を記録した。これにより、しばらくの間、所得水準でも韓国が日本を上回ると見られる。IMFの推計によると、2023年にはすでに韓国の1人当たりGDPが日本を超えた。経済がこのように低迷するなかで、社会的病理現象も目立って増加している」とし、闇バイトについて報じた。

(写真=photoAC)

また「ヤミバイト」と同様に、今年に入ってからは「タチンボ」の話題も見られるようになった。

まだ見出しを飾るほどではないが、「日本ではこうした街頭で客を待つ女性たちを『タチンボ』と呼ぶ。路上に立っている女性に男性が近づくと、性売買のための交渉が始まる。本人の条件と合う人が見つかれば、歩みを進める」(『ソウル新聞』)といった記述があった。

日本の経済低迷がもたらす社会的な影響は、「ヤミバイト」や「タチンボ」といった現象、さらには外国からの「性ツーリズム」の増加という形で明らかになっている。

香港メディア『サウスチャイナ・モーニング・ポスト』は11月17日(現地時間)、「ようこそ東京へ:アジアの新たな性ツーリズムの首都?」という記事を出した。

同メディアは「日本の経済が黄金期を迎えていた時代、日本人男性たちは外国へと出かけ、より貧しい国の女性たちが提供する不法な出会いのスリルを求めていた。しかし今日、状況は逆転し、円安と貧困の増加に伴い、外国人男性たちが『性ツーリズム』のために東京に押し寄せている」と、日本の現状に触れていた。

そんな日本の姿を韓国も警戒感を持って見つめている。韓国でも長らく、若者の失業や生活苦の問題を解決できていないからだ。

「ヤミバイト」や「タチンボ」といった単語が日本を超え、海外でも存在感を強めていくのだろうか。人生を失いかねない闇バイトや立ちんぼに巻き込まれる若者がこれ以上増えないよう、早急な対策が求められている。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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