日本で若い女性を中心に梅毒患者が増加していることについて、韓国でも注目が高まっている。決して他人事ではないからだ。
日本の国立感染症研究所が10月8日に発表したところによると、梅毒の新規感染報告件数は今年(1月1日~9月29日)1万766件となった。過去最多を記録した2023年同期の1万1260件に比べると多少減少したが、それでも依然として多い。
特に東京都が深刻だ。国立感染症研究所の数字を「東京都」に限定すると、梅毒の感染者数は今年に入って2759人に上る。これは、過去最多となった2023年の同期比(2740人)以上のペースだ。
性別と年代で見ると、男性は20代から50代までほとんど均等に感染者がいるが、女性は20代、特に「20~24歳」の層が圧倒的に多い。
東京都は、出会いの多様化で不特定多数の人との性的接触の機会が増えていること、感染しても気付かずにいつの間にか感染が広がっていることなどが感染拡大の要因と分析している。
興味深いのは、日本だけでなく、韓国でも梅毒感染者が数字の上で急増していることだ。
国会・保健福祉委員会に所属するソ・ミファ議員が去る9月に疾病管理庁に確認した資料によると、今年1月から8月までに梅毒に感染した患者数は1881人に達した。
この1881人という数字は、2023年の全患者数(416人)の4.5倍にあたる。2020年330人、2021年339人、2022年401人、2023年416人と来て、今年は8月までで1881人だ。
ただ、この異常な数字にはカラクリがあり、以前は「4級感染症」としてサンプル調査の対象だった梅毒が今年から「3級感染症」に引き上げられ、全数監視の対象となった影響もあると分析されている。
昨年までのサンプル調査では、全国の病院や診療所のうち572カ所で発見された梅毒の症例だけが収集されていた。2023年8月に感染症予防法改正案が国会を通過したことで、全国の医療機関で発生する梅毒の症例が収集できるようになったのだ。
そのため数値上ほど“急増”していないと見られるが、それでも年々増加傾向にあることは間違いないだろう。
日韓で増加する梅毒患者。原因がはっきりしているだけに、早急な対策が求められている。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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