高齢ドライバーの問題が注目されているなかで、興味深い日本のアンケート調査結果がある。
MS&ADインターリスク総研が2024年11月に全国の日常的に自動車を運転している1000人を対象に、「自動車運転をテーマとするアンケート調査」を実施し、その結果を発表した。
それによると、運転に対する自信は高齢になるほど高くなる傾向があるという。
最も運転に「自信がある」と答えた人が多かったのは「75-79歳」で、61.3%に達した。「80歳以上」も自信がある人が54.0%と過半数を占めていた。「30-59歳」が36.7%であることを踏まえると、75歳オーバーの高齢者たちがいかに車の運転に自信を持っているかがわかる。
運転に自信があるのだから、当然、免許は返納しない。75歳以上ドライバーの免許返納率は4.48%(警察庁の発表、2022年)にとどまっている。
運転に対する自信は高齢になるほど高くなるという傾向は、韓国も同じである可能性が高い。というのも、韓国でも高齢ドライバーの免許返納率が低いからだ。
全国的なデータはないが、大邱(テグ)警察庁によると2023年に免許を返納した運転者は5784人で、免許返納率は2.6%だった。仁川(インチョン)でも免許返納率は2019年4.5%、2020年2.0%、2022年6.4%にすぎなかった。
また、2023年に全羅北道地域で70歳以上の運転免許保有者9万7538人のうち、免許を返納した人は4347人(4.5%)にとどまった。
その他も地域別に2023年の免許返納率を見てみると、ソウル2.9%、釜山(プサン)3.5%、大田(テジョン)2.5%、江原(カンウォン)2.0%などとなっていた。いずれも一桁台という低い数字だ。
そんな韓国では、65歳以上のドライバーが加害者となった交通事故が増え続けている。
韓国の道路交通公団によると、2023年の65歳以上の運転者が加害者となった交通事故は3万9614件で、統計開始以来の最高値を記録した。全体の交通事故に占める割合も20.0%に達し、前年(17.6%)より増加している。
高い自己評価が大きな事故につながらないことを願うしかないのだろうか。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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