今年の韓国を象徴する四字熟語として「跳梁跋扈(ちょうりょうばっこ)」が選ばれた。
12月9日、韓国の『教授新聞』が11月25日から12月2日まで全国の大学教授1086人を対象に実施したアンケート調査の結果、今年の四字熟語の1位に「跳梁跋扈」(450票・41.4%)が選ばれたと発表した。
「跳梁跋扈」とは、権力や勢力を自分勝手に振るい、好き放題に振る舞う行為が蔓延していることを意味する。
今回の調査は、いわゆる「12・3非常戒厳事態」の前日である12月2日まで行われた。
「跳梁跋扈」を推薦した中央大学心理学科のチョン・テヨン教授は、『教授新聞』に寄稿した文章で「歪んだ権力者は権力の酔いから覚めなければならない」と述べ、「その最悪の例が12月3日深夜に突如として韓国を襲った非常戒厳である」と批判した。
さらにチョン教授は、この戒厳事態について「名目上は反国家勢力から自由民主主義と国民を守るというものだが、大多数の国民には、最上位の権力者が自らの不利な状況を乗り越えるために行った違法な策略としか映らない。国民の名の下に国民を脅すというこの無道な発想と野蛮な行為が、いまだ21世紀の韓国で可能であるという事実は、ぞっとするほど恐ろしく悲しい」と評した。
今回の調査で、大学教授が選んだ今年の四字熟語の2位は「厚顔無恥」(28.3%)だった。3位に選ばれたのは「碩鼠危旅」(18.5%)で、「頭が大きく、知識人を装った一匹の鼠が国家を乱す」という意味だ。
それにしても非常戒厳事態の混乱が起こる前に、「跳梁跋扈」「厚顔無恥」「碩鼠危旅」を選んだ韓国教授たちは、驚くべき先見の明を持っていたといわざるを得ない。
今年を象徴する四字熟語を見事に選んだ教授たちに対して、韓国のオンライン上でも「1~3位がユン・ソンニョル大統領にぴったりだが、偶然なのか?」「まるで特定の人間を指定したようだ」「1~3位のどれが選ばれても納得できる」「今選んだら“内乱首魁”になるだろう」といった反応が寄せられた。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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