女子中高生の45.6%が「SNSから個人的な写真を削除した」…韓国で高まる“ディープフェイク”への警戒心

2024年12月11日 社会 #アンケート調査
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インスタグラムをはじめとする各種SNSに顔写真を上げることに抵抗を持たない人が増えているなかで、韓国の中高生の10人中3人が「SNSから個人的な写真を削除した」と答えた。

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AIを用いて悪意ある合成動画を作成するディープフェイクに利用されることを懸念し、“元ネタ”となる個人写真を削除しているのだ。

韓国教育部は12月11日、中学・高校1~2年生2145人を対象に、11月5日から3週間行われた「学校におけるディープフェイク違法動画に関する青少年意識調査」の結果を発表した。

それによると、最近の学校におけるディープフェイク性犯罪事件について、回答者の97.2%が「認識している」と答えた。「知らない」と答えたのはわずか2.8%だった。

ディープフェイク性犯罪事件について、不安を感じている割合は女子85.9%、男子63.1%であり、女子学生のほうがより強い不安を感じていることがわかった。

ディープフェイク被害による恐怖については、「拡散」(54.8%)、「偽の映像であっても自分と誤解されること」(49.3%)、「学校生活の困難」(44.1%)、「悪質なコメントやメッセージによる嫌がらせ」(38.2%)、「将来の受験や就職への悪影響」(31.4%)が上位に選ばれた。

ディープフェイク
(写真=photoAC)

実際にディープフェイク動画の被害を受けたという比率は2.8%で、女子37人、男子24人だった。

中高生の危機意識は高く、32.1%が「SNSやオンラインコミュニティから個人写真を削除」し、34.9%が「SNSアカウントを非公開に設定」したと答えている。特に女子は「非公開」が46.4%、「個人写真の削除」が45.6%に上った。

先立って11月11日に教育部が発表した「第10次学校ディープフェイク虚偽動画被害現況」によると、今年1月から11月8日までに被害を受けた学生は908人で、教職員を含めると948人に上った。

教育部は今回の結果を踏まえ、12月20日まで地方教育庁や学校現場と共同で特別教育週間を実施する予定だ。また、学生・教員・保護者を対象に対応ガイドラインを作成し、厳格な処罰基準を周知する方針だ。

教育部のパク・ソンミン企画調整室長は「ディープフェイク性犯罪を深刻な犯罪として認識できるよう、予防教育と意識改善にさらに注力する必要がある」と述べ、「大多数の学生がディープフェイク性犯罪の被害を受けた場合、親に知らせると答えたことから、家庭と学校が協力できるよう、保護者向けの教育機会を拡大していく計画だ」と語った。

韓国ではディープフェイク性犯罪に対する危機意識の高まりを背景に、教育部が予防教育を強化し、家庭と学校が協力して問題に対処できる環境の構築を目指している。今後も制度的な整備と実効性ある対策が求められる。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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