韓国の与党「国民の力」に所属するペ・ヒョンジン議員を襲撃した中学生が初公判で容疑を認めたなかで、ペ議員側が「和解の意思はない」と伝えた。
11月13日、ソウル中央地裁・刑事合議26部(イ・ヒョンギョン部長判事)は、特殊傷害などの容疑で起訴された10代のA君に対する初公判を開いた。
A君側の弁護人は「起訴状に記載された事実関係はすべて認め、深く反省している」と述べながらも、「判断力と意思決定能力が著しく損なわれた心神喪失状態にある」と主張した。
先立ってA君は今年1月25日17時12分頃、ソウル江南(カンナム)区・新沙洞(シンサドン)のビル1階でペ・ヒョンジン議員に近づき、頭部を約15回殴って傷害を負わせた容疑を持たれている。
A君の暴行により、ペ・ヒョンジン議員は頭皮が裂け、顔に傷を負うなどし、3日間の入院治療を受けた。全治3週間の診断だった。
ペ・ヒョンジン議員側の弁護人はこの日の公判で「和解の意思はない」とし、「自分の行動に見合った処罰を受けてほしいという考えだ」と明らかにした。
裁判部は11月21日午前に証拠調査を行うと述べた。
A君の初公判を受け、韓国のオンライン上では「行動の責任を取って処罰を受けろ」「早めに更生させないともっと大変なことになる」「犯罪者の誰もが心神喪失と主張したら社会はどうなるのか」「ペ・ヒョンジン議員の態度が正しい。応援しています」といった意見が見られた。
なお、ペ・ヒョンジン議員は1983年11月6日生まれの41歳。2008年11月に韓国MBCにアナウンサーとして入社して活動し、2018年3月に退社。その後、政治家に転身し、2020年4月15日の第21代総選挙で初当選して国会議員となった。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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