巨人からポスティングシステムでMLB移籍を目指す岡本和真内野手の移籍先としてサンディエゴ・パドレスが有力候補のひとつになったことを受けて、韓国メディアが敏感に反応している。
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スポーツ・エンタメメディア『OSEN』も、「ソン・ソンムンでは満足できないのか‥‥。サンディエゴ、“日本248ホームラン”岡本を狙う“とても魅力的な補強”」と題した記事を緊急配信した。以下はその全文だ。
サンディエゴ・パドレスは、すでにソン・ソンムンを獲得したにもかかわらず、さらなる右の大砲を求めているのだろうか。今度は、日本球界を代表する強打者・岡本和真の名前が浮上しているのだ。
メジャーリーグ情報に精通するフランシス・ロメロ記者は12月29日(以下、韓国時間)、自身のSNSを通じて「サンディエゴ・パドレス、ピッツバーグ・パイレーツ、ロサンゼルス・エンゼルスが岡本和真に関心を示している」と伝えた。
岡本は、日本プロ野球屈指の名門・読売ジャイアンツ一筋でキャリアを積んできた強打者である。2014年ドラフト1位で入団し、11シーズンで通算打率2割7分7厘(3934打数1089安打)、248本塁打、717打点、OPS0.882を記録した。
2018年に33本塁打を放って主軸に定着すると、2020年(31本)、2021年(39本)、2023年(41本)と3度にわたりセ・リーグ本塁打王を獲得。日本球界屈指のスラッガーとして地位を確立してきた。

今季は5月初め、守備中に走者と衝突した際に左腕を負傷し、約3カ月間の離脱を余儀なくされた。それでも復帰後は69試合で打率3割2分7厘(251打数82安打)、15本塁打、49打点、OPS1.014を記録。健康であれば、依然としてトップクラスの打撃生産力を誇ることを証明した。
2025年シーズン終了後にポスティング資格を得た岡本は、メジャーリーグ挑戦を決断。三塁手と一塁手の両方を守れる点も評価され、同じ日本人スラッガーの村上宗隆、そして韓国のソン・ソンムンと比較されてきた。
先にポスティングを申請した村上はシカゴ・ホワイトソックスと2年3400万ドル、ソン・ソンムンはパドレスと4年1500万ドルで契約。岡本のポスティング交渉期限は2026年1月5日であり、岡本もそろそろ移籍先の輪郭が見えてくる時期に差し掛かっている。
すでにソン・ソンムンを獲得しているパドレスまでが岡本に関心を示している点については、右打者の層を厚くする狙いがあるとみられる。一方で、ソン・ソンムンのメジャーリーグ定着にとっては“直撃弾”となりかねない状況でもある。
『MLBトレードルーマーズ』はロメロ記者の投稿を引用し、「パドレスで岡本が起用されるとすれば、一塁の可能性が高い」と分析。三塁にはマニー・マチャドが固定されており、球団と長期大型契約を結んでいるため、今後10年近く動かない見通しだ。
また、昨オフにルイス・アラエスがFAで退団したことで、一塁は空席となっている。現状ではギャビン・シーツとソン・ソンムンが主力候補だが、両者とも左打者であり、必ずしも一塁が最適なポジションとは言い切れない。

同メディアは「岡本は一塁で安定した右打者のオプションとなるだけでなく、相手投手に応じてシーツやソン・ソンムンにも出場機会を与えられる点で、非常に魅力的な補強だ」と評価している。
もっとも、岡本まで獲得するとなれば、パドレス内野陣の再編は避けられない。パドレスはすでにマイケル・キングと3年7500万ドルの大型契約を結び、ソン・ソンムンの獲得にも踏み切った。ジェイク・クロネンワースのトレード説が浮上するなか、同メディアは「パドレスは今オフ、ソン・ソンムンとマイケル・キングの獲得に多額の資金を投じ、球団予算の上限に近づいている。年俸負担を軽減するため、他ポジションの選手をトレードに出す可能性が高い」と指摘した。
果たして岡本和真はメジャーリーグの舞台で、そしてサンディエゴで新たな挑戦に踏み出すのか。パドレスの動向から目が離せない。
(記事提供=OSEN)
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