韓国の与党「国民の力」所属のペ・ヒョンジン議員を襲撃した中学生が、初公判で自身の容疑を認めつつも心神耗弱を主張した。
11月13日、ソウル中央地裁・刑事合議26部(イ・ヒョンギョン部長判事)は、特殊傷害などの容疑で起訴された10代のA君に対する初公判を開いた。
A君側の弁護人は「起訴状に記載された事実関係はすべて認め、深く反省している」と述べながらも、「判断力と意思決定能力が著しく損なわれた心神喪失状態にある」と主張した。
また弁護人は、この日の公判を非公開で行うことを申請したが、裁判部は「非公開審理の要件に該当しない」としてこれを許可しなかった。
弁護人は「緊張が高まると話すことができなくなるなどの様子を見せるため、公判の進行に懸念があると考えた」と説明し、「公判内容が報道される恐れが十分にある状況で、精神疾患の履歴や被害者への接触経緯が言及されざるを得ないため、外部への漏洩は不要であり、公判の進行に妨げになると考えて申請した」と述べた。
A君は今年1月25日17時12分頃、ソウル江南(カンナム)区・新沙洞(シンサドン)のビル1階でペ・ヒョンジン議員に近づき、頭部を約15回殴って傷害を負わせた容疑を持たれている。
A君の暴行により、ペ・ヒョンジン議員は頭皮が裂け、顔に傷を負うなどし、3日間の入院治療を受けた。
A君は事件当日、芸能人志望のB氏に会おうとしてそのビルに行き、ペ・ヒョンジン議員に偶然出会い、無意識に犯行に及んだ供述した。
検察は犯行の手口や被害の程度を考慮してA君を在宅起訴し、治療監護を請求した。
(記事提供=時事ジャーナル)
■中学生に頭部を殴られた女子アナ出身のペ・ヒョンジン議員「和解の意思はない」
前へ
次へ