飛躍的な進化を遂げるAI技術…ディープフェイクによる偽ニュース、韓国では「見抜けない」41.9%

2024年12月14日 社会 #アンケート調査
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生成AIの飛躍的な発展はめざましい。一方で、それに振り回される人や悪用する人も増えている。

【注目】有名大学に通う才女の写真でディープフェイク映像を制作

その一例が「ディープフェイク」だ。

ディープフェイクとは、機械学習の一つである「ディープラーニング(深層学習)」と「フェイク(偽物)」を組み合わせた造語で、画像、音声の一部を生成AIによって加工し、現実には存在しない映像などを作成することを指す。

これを悪用すれば、本人がしていない言動をあたかも事実であるかのように生成することが可能だ。技術自体は違法ではないが、架空の映像を作成できる点を悪用して、人を陥れる行為に利用する者もいる。

「IT分野に強い韓国では、この技術の影響がすでに現れていることが明らかになった。

韓国の科学技術情報通信部は最近、10月10日から11月8日まで「ディープフェイクニュース対応」をテーマにデジタル公論場を通じてアンケート調査を行った。

ディープフェイク
(写真=photoAC)

その結果、「ディープフェイクニュースを自ら判別できるか」という質問に、判別できないと答えた割合が41.9%に上った。こうした事態を94.5%が深刻(「非常に深刻」55.9%、「深刻」38.5%)と答えている。

実際、ディープフェイクによるフェイクニュースの悪影響が大きく懸念される。ディープフェイクの懸念点として、性犯罪や名誉毀損に悪用される「人格的被害」(42.2%)を心配する声が多かった。

また、ディープフェイク拡散の原因として「法や制度の不備」(36.5%)を指摘する人が多かった。被害を予防する効果的な方法としては、「強力な立法および政策」(57.6%)が挙げられ、政府の政策としては「犯罪者への処罰強化」(36.9%)が求められた。

韓国内では「ちゃんとしたファクトチェックをしないメディアも問題。ただ早く掲載してPVを稼ごうとしている」「偽のニュースに踊らされない賢い人になろう」「偽のニュースを発信する者に対し、社会混乱や扇動の罪として10年以上の懲役を課す法律を新設せよ」など、多くの意見が上がった。

もはや、ニュースになっているからと無条件に信じる時代は終わった。今後は自ら情報の精度を確かめていく必要がある。

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