人を騙す詐欺行為の中でも、人の良心につけ込むのは最悪だ。そんな気持ちを悪用した詐欺が韓国内で起り、大きな非難を集めている。
1月1日、あるオンラインコミュニティに「兵士ですけど、どうすればわかりません」というタイトルの文章が投稿された。
投稿者は現役で兵役中の若者なのだが、駅を歩いていると、後ろから突然30代男性に声をかけられ、「軍人さん、申し訳ないけど財布と携帯電話をなくして家に帰れない。家が済州島なので、飛行機代を貸してくれればすぐに連絡して送金する」と相談されたという。
学生時代、交通費がなかったときに大人から貸してもらったことを思い出した投稿者は、現金30万ウォン(約3万2000円)と連絡先、口座番号を伝え、その男性と別れた。
しかし、その後、貸した男性から連絡はなく、友人からは古典的な詐欺だと指摘され、ようやく騙されたことに気づいたという。投稿者からすれば、監視カメラがある場所で、軍人相手に詐欺をするとは思わなかったようだ。
この投稿は瞬く間に拡散し、オンライン上では「今すぐ休暇を申請して告訴しろ」「国のために働く軍人を騙すとか許されない」「韓国人は詐欺の民族だから(笑)。騙されるほうにも非がある」「捕まえて兵舎のトイレ掃除10年だ」など、多くの書き込みがなされた。
詐欺に遭った投稿者も「まさか自分が」という思いが強いのだろう。しかし、そんな思い込みこそが最も狙われやすい。こうした被害を防ぐためには、十分な注意が必要だ。
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