「懲役500年でも不十分だ」と被害者の母親…兵役中の訓練兵を死に追い込んだ女性幹部らに実刑判決も懲役5年?

2025年01月08日 社会 #衝撃ニュース
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規則を逸脱した過酷な「罰則訓練」を実施し、兵役中の訓練兵を死亡させた女性幹部らに実刑判決が言い渡された。

【注目】女性幹部の「いじめ」で兵役中の男性訓練兵が死亡

1月7日、法曹界によると、春川(チュンチョン)地方裁判所・刑事2部(キム・ソンレ部長判事)は、虐待致死および職権乱用による過酷行為の容疑で起訴された中隊長のカン氏(28・大尉・女性)に懲役5年、副中隊長のナム氏(26・中尉・男性)に懲役3年を宣告した。

カン氏とナム氏は2024年5月23日、江原道・麟蹄郡(インジェグン)にある陸軍第12師団の新兵教育隊で、訓練兵6人に規則を逸脱した「罰則訓練」を課した容疑を受けていた。

彼女たちは完全装備でのランニングや腕立て伏せなど、過酷な訓練を強行し、その過程で失神した訓練兵のパクさんが命を落とした。しかしカン氏とナム氏は、この訓練とパクさんの死亡との因果関係を否定し、一部の容疑を否認していた。

裁判所は両被告の容疑をすべて有罪と認定。裁判部は「共謀していない」とする2人の主張について、「軍紀訓練全体の過程を見ると、被告らは互いの行為を認識しつつ容認、補助、または関与していた」と指摘し、「具体的な方法を明示的に議論していなくても、それぞれの役割を果たすことで犯行に及んだと判断するのが妥当」と述べた。

さらに裁判部は「新兵教育を受ける被害者に対して、身体条件に適さない過酷な軍紀訓練を執行した」とし、「こうした異常な軍紀訓練の実施は、個人的な被害だけでなく、軍の士気や戦闘力を低下させ、国民の軍への信頼を損なう点で罪責が重い」と非難した。

そして「わずか21歳の被害者が命を落とし、他の被害者たちも極度の身体的苦痛を味わった」とし、「被告人たちは被害者たちから許しを得られていない」と付け加えた。

カン氏(上)とナム氏
(画像=YTN)カン氏(上)とナム氏

ただ、検察はカン氏に懲役10年、ナム氏に懲役7年を求刑していただけに、宣告は半分ほどの量刑だった。

量刑が軽減された理由は、「虐待致死罪」のみの量刑が適用されたためだ。裁判部は、カン氏とナム氏が別個の犯罪を複数犯した(実体的競合)とする検察の主張とは異なり、一つの行為が複数の犯罪を構成する(想像的競合)と判断した。

実体的競合の場合、量刑を加重できるが、想像的競合では最も重い罪1つに対する刑のみで処罰される。

そのため裁判部は最高裁の量刑基準に従い、虐待致死罪の量刑範囲である懲役3~5年の範囲内で判決を下した。さらに、被告らが事実関係を認めて反省していること、軍の規律を確立する目的で訓練を実施したこと、被害者に個人的な悪感情を抱いたり、苦痛を与えたりする意図がなかったと見られることなども考慮された。

一方、この日の判決結果を見守っていたパク訓練兵の母親は、「これから100年を生きるはずだった子供を死なせておいて、懲役5年と3年の処罰では、誰が軍隊で命を懸けて訓練を受け、どの親が子どもを軍隊に送れるのか」と怒りを示し、「被告らが懲役500年を受けたとしても不十分だ」と述べた。

オンライン上では「50年と30年ではなくて、たったの5年と3年?」「あまりに不公平だ。遺族の無念はいかほどか」「量刑があまりにも軽すぎる。若い青年が国の召集を受けて軍務中にとんでもない人間たちに命を奪われたというのに」などと、量刑に対する不満の声が上がっている。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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