突然この世を去った韓国MBCの気象キャスターに職場での“いじめ疑惑”が浮上するなか、ある国会議員が「MBCは責任ある対応を示すべきだ」と指摘した。
【写真】原因はいじめ?突然この世を去ったMBC気象キャスター
1月30日、与党「国民の力」のアン・チョルス議員は自身のフェイスブックを通じて「旧正月に悲しいニュースが伝えられた。昨年9月に亡くなったMBCの気象キャスター、故オ・ヨアンナさんが長期間、職場内でのいじめに苦しんでいたこと、そして遺族が加害者である職場の同僚を相手取り民事訴訟を起こすという知らせだ」と述べた。
アン議員は「家族を失い、旧正月を迎える遺族の心情を思うと胸が痛む」とし、「職場内いじめは、放送局の非正規職労働者の10人中7人が経験しているという調査結果があるほど深刻な問題だ」と指摘した。
また、オ・ヨアンナさんの職場でのいじめ疑惑が提起された後、MBCが「故人が会社に苦情を伝えたことはなく、遺族が要請すれば真相調査を行う」と発表したことについて、「故人の死からすでに4カ月が経過しているにもかかわらず、何の調査も措置も取られていないのは理解しがたい。会社に通報していないから対応できなかったという主張も無責任だ」と批判した。
さらに「MBCはニュースを通じて職場内いじめを数え切れないほど批判してきたにもかかわらず、自らの問題に対しては陣営の論理を持ち出して責任を回避するなら、それは典型的なダブルスタンダードにあたる」と非難した。
先立って1月27日、昨年9月に亡くなったオ・ヨアンナさんの携帯電話から原稿用紙17枚分、計2750文字の文章が発見されたと報じられた。
そこには、特定の気象キャスター2人から受けた職場内でのいじめ被害を訴える内容が記されていたという。
これを受け、MBCは1月28日に公式声明を発表し、「故人はフリーランスとして働いていたが、自身の苦情を担当部署や管理責任者にまったく伝えていなかった」とし、「遺族が新たに発見された文章をもとに事実関係の確認を要請すれば、MBCは最短時間で真相調査に着手する準備ができている」と明らかにした。
こうしたMBCの消極的な対応をアン議員が厳しく非難したわけだ。
アン議員の指摘について、オンライン上では「アン・チョルスの言葉が正しい」「真相調査が必ず行われるべきだ」「MBCを視聴するのはやめよう」などと、支持する声が上がった。
なお、1996年4月30日生まれのオ・ヨアンナさんは、元アイドル練習生。2021年にMBCの公開採用で気象キャスターに合格し、平日および週末のニュースの天気を担当していた。
2024年12月、オ・ヨアンナさんが3カ月前に亡くなっていたことが遅れて明らかになり、大きな衝撃を与えた。享年28歳。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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