韓国・京畿道(キョンギド)で、50代の男が両親や妻、娘たちの命を奪う事件が起きた。
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京畿・龍仁(ヨンイン)西部警察署によると、4月16日、国立科学捜査研究院は被害者5人の死因について「典型的な絞殺によるものと見られる」との口頭意見を警察に伝えた。
これは司法解剖を担当した医師による一次的な見解であり、正確な死因は今後の精密な検査結果をもって確定される見通しだ。
事件は14日午後、京畿道・龍仁市・寿井(スジョン)区のマンションで発生。逮捕されたのは、この家に暮らしていた50代の父親A氏で、80代の両親、50代の妻、10代と20代の娘2人、計5人を殺害した疑いが持たれている。
警察は15日に消防当局からの協力要請を受けて現場に出動。遺体の状況から他殺の可能性が高いと判断し、緊急対応最高レベルの「コードゼロ」を発令した。
携帯電話の位置情報などを手がかりに、A氏が光州(クァンジュ)市内の宿泊施設にいることを突き止め、現地警察に身柄の確保を要請した。
その結果、遺体発見からわずか38分後の15日10時33分、光州市内でA氏を確保。発見当時、A氏は睡眠薬などを服用し、意識が朦朧とした状態だったため、すぐに病院へ搬送された。
容体が安定し、取り調べが可能となったA氏は警察の取り調べに対し、「マンションの分譲に関わる仕事をしていたが、契約者から詐欺で告訴され、多額の借金を抱えることになった」と説明。「家族に借金を背負わせたくなかった」と犯行の動機を供述したという。
現在、A氏は殺人および尊属殺人の容疑で捜査を受けている。警察は今後、精神鑑定や経済状況の詳しい調査も進める方針だ。
(記事提供=時事ジャーナル)
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