李在明(イ・ジェミョン)大統領と高市早苗首相が1月13日午後、奈良県で日韓首脳会談を行い、共同記者発表文を採択した。約1時間30分にわたる会談で、両首脳は経済・安全保障・科学技術・社会分野はもちろん、長生炭鉱水没事故などの過去の歴史問題についても、実務協議を続けていくことで一致した。
今回の会談は、李大統領就任後5回目であり、石破茂前首相の辞任後、高市首相が就任してからは2回目に開かれた日韓首脳会談だ。両国が首脳会談を通じて共同記者発表文を採択したのも、昨年8月以来2回目となる。
李大統領は同日午前、関西国際空港に到着するとすぐに高市首相の地元・奈良県へ移動した。高市首相は李大統領の現地宿泊先の前で直接出迎え、李大統領を歓迎した。当初はホテル側の出迎えが予定されていたが、「首相自らの出迎えに格上げされた」というのが韓国大統領府の説明だ。
会談は20分間の少人数会談と、68分間の拡大会談の順で行われ、その後、両首脳は共同記者発表を行った。
最近、中国と日本の間で緊張が高まっている状況の中、日韓首脳がこれに関連してどのような対話を交わすのかにも関心が集まっていた。会談に先立ち大統領府は、今回の会談では経済・社会・文化など、国民生活に直結する多様な分野における協力強化策が集中的に議論される予定だと説明していた。
李大統領は拡大会談の席で「痛ましい過去の歴史を乗り越え、不安定な国際情勢の中で両国が新たな未来に向かって共に歩んでいこう」と提案し、高市首相も「両国が連携して役割を果たしていかなければならないという意思を固めた」と応じた。
李大統領は続けて「(両国関係には)難しく不便な部分もあるが、同時に楽で良い側面も混在している」とし、「良い点はさらに発掘して育て、不便な点や悪い点は適切に管理して最小化し、より良い未来に向かって進んでいこう」と強調した。
高市首相も「両国が国交正常化60周年だった昨年、日韓関係の強靱さを示すことができたことをうれしく思う」とし、「私たちも今回の李大統領の訪日を機に、日韓関係をさらに一段高い次元へと発展させる一年にしていきたい」と述べた。
両国は共同記者発表文を通じて、経済・社会・過去史問題などに対する包括的な協力を約束したと強調した。李大統領は「今日の首脳会談で、高市首相と私は、これまで両国が定着させてきたシャトル外交の土台の上で、未来志向的な協力を継続するための実質的な方策について、幅広く議論した」と述べた。
まず経済分野について、両首脳は貿易中心の協力を超え、経済安全保障や科学技術、さらには国際規範を共に作り上げていく、より包括的な協力が必要だとの認識で一致した。
李大統領は「こうした協力案を模索するため、関係当局間の議論を開始することにした」とし、「また人工知能、知的財産権保護などの分野で、両国間の協力をさらに深化させるための実務協議を続けていくことにした」と明らかにした。
両国は、昨年発足した日韓共通の社会問題への対応にかかる当局間協議体を通じて、少子化と高齢化、国土の均衡発展、農業と防災、自殺予防分野に対する共同対応策を高く評価し、今後も具体的で実質的な成果を導き出していくことにした。
これに加え、詐欺犯罪をはじめとする越境犯罪についても、警察庁主導で発足した国際協力協議体に日本が参加し、両国間の協力を制度的に後押しするための合意文を採択するなど、具体的な社会問題解決も約束した。
さらに両首脳は、日韓・日米韓協力の重要性についても認識を共有した。李大統領は「北東アジア地域において、韓中日3カ国が最大限共通点を見出し、ともに疎通し協力していく必要がある点も強調した」とし、「両国は朝鮮半島の完全な非核化と恒久的な平和構築に対する意思を再確認し、対北朝鮮政策において緊密な協力を続けていくことにした」と説明した。
特に、世間の関心が集中していた長生炭鉱などの過去の歴史問題については、「1942年、日本の宇部市にある長生炭鉱で、韓国人と日本人183人が水没した事故があり、80年以上が経った昨年8月になってようやく遺骨が発見された経緯がある」とし、「両国はこれらの遺骨の身元確認のため、DNA鑑定を進めることにし、具体的事項については当局間で実務協議を行うことにした」と伝えた。
李大統領は「私と高市首相が率直な対話を通じて、互いをより深く理解し、一歩近づいたように、今年が韓日両国、そして韓日両国民が、より密度の高い交流と協力を通じて本当に近づき、ともに未来に向かって力強く進んでいく『新しい60年』の元年となることを心から期待する」とし、「特別に破格の歓迎をしてくださり、韓日関係改善のために全身を投じるかのような特別な配慮をしてくださった首相に、深い感謝の言葉を申し上げる」と述べた。
(記事提供=時事ジャーナル)
■【分析】なぜここまで支持される?韓国が読み解く“高市シンドローム”の正体
前へ
次へ