日本では無名だが、韓国では新「日本酒の定番」とされている人気商品があることをご存じだろうか。
しかも、そのネーミングはかなり奇抜でユニーク。その名も、日本酒『がんばれ父ちゃん』。韓国の大衆的な居酒屋で日本酒を飲むとなると、かならず目にする日本酒なのだ。
新潟の老舗酒造メーカー白龍酒造が作っているパック酒で、日本ではそれほど馴染みのある日本酒ではないだろう。筆者が韓国に行き友人や仕事仲間と日本式居酒屋などで飲みの席を一緒にすると、誰かが気を利かせてかならず注文してくれるのだが、最初はまったく知らなかった。
しかし、韓国で『がんばれ父ちゃん』は「日本酒の定番」として、パックの日本酒市場シェアの70%を占める大ヒット商品なのだ。
この『がんばれ父ちゃん』のように、意外な日本製品が韓国でヒット商品になっているケースは多い。
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韓国でよく買われている日本の商品を知るために参考になるのは、韓国で五指に入るオンラインショップ「11番街」が出したランキングだろう。
そのランキングに、資生堂の「アクアインテンシブ シャンプー」、京セラの「キッチン用品」寺岡有機醸造の「たまごにかけるお醤油」といった商品がランキングされたこともある。
資生堂のシャンプーや京セラのキッチン用品といった商品は、クオリティの高さが人気の秘訣だったようだが、「たまごにかけるお醤油」の商品レビューを見ると、「日本に旅行したときに買って、気に入ったので注文した」という声があったりして面白い。
実際に、数年前に「箱買いして帰りたい」という声も多かったサントリーのチューハイ・カクテル「ほろよい」などは、その人気の高さから現在は、韓国で販売されるようになっている。
いずれにしても韓国で意外なヒットをと飛ばしている日本の商品たち。今後はどんな人気商品が生まれるのだろうか。注目しておきたい。
(文=慎 武宏)
*この原稿はヤフーニュース個人に掲載した記事を加筆・修正したものです。
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