国連の世界知的所有権機関(WIPO)が最近、2024年の「世界イノベーション(技術革新)指数」を発表した。
世界イノベーション指数は、WIPOなどが毎年、世界130カ国余りのイノベーション力について調査したもの。国際特許出願件数、研究開発投資、政治・経済制度、人的資源、技術力、想像力など80余りの項目で各国をランキングする。
2024年版の1位は、14年連続でスイスだった。2位はスウェーデン、3位はアメリカとなっており、トップ3は前年とまったく同じだった。また4位には前年5位だったシンガポールが入り、前年4位のイギリスが5位に。上位5カ国は昨年と同じ顔ぶれとなった。
日本の順位も変わらず、前年に続いて13位となっている。
そんななかで前年10位から今年6位と大幅に順位を上げた国が、韓国だ。韓国のトップ10入りは5年連続となった。
特に詳細指標で韓国は、「国内総生産(GDP)比の特許出願」「GDP比の国際特許出願(PCT)」「GDP比のデザイン出願」といった知的財産関連と、「GDP比の企業研究費」「企業研究人材」の計5つの指標で世界1位を記録している。
韓国特許庁のチョン・インシク産業財産保護協力局長は、「政府と民間が人材育成と研究開発(R&D)に集中的に投資した結果、このような努力が活発な知的財産の創出と保護につながったと分析される」と述べ、「今後もイノベーションの成果である知的財産が効果的に活用され、保護されるエコシステムの構築に先頭を切って取り組んでいく」と明らかにした。
なお「世界イノベーション指数」のトップ10は6位の韓国に続き、7位フィンランド、8位オランダ、9位ドイツ、10位デンマークとなっている。中国は11位だった。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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