もう無茶苦茶…今度は警察官たちが“警察指導部”を内乱などの容疑で告発、韓国で「非常戒厳令」の混乱続く

2024年12月04日 政治
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韓国のユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領が12月3日夜に発令した非常戒厳令の影響が、広範囲に広がり続けている。

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韓国大統領室の室長や首席秘書官ら高官が一斉に辞意を表明し、最大野党はいよいよ弾劾の手続きに突入する。

そのようななかで今度は、現職および元警察官たちがチョ・ジホ警察庁長をはじめとする警察指導部を内乱などの容疑で告発すると明らかにした。

12月4日、全国警察職場協議会のミン・グァンギ元委員を含む元・現職警察官3人が、チョ警察庁長とキム・ボンシクソウル警察庁長をはじめ、ソウル庁公共安全部次長、ソウル庁警備部長を内乱、職権乱用、職務放棄などの容疑で高位公職者犯罪捜査処に告発すると発表した。

彼らは、チョ警察庁長らについて「被告発人たちは、不当な戒厳令の発令および執行過程で国会議員の職務を物理的に妨害し、国民の憲法上の権利を侵害した」と主張。チョ警察庁長らが警察部隊を動員し、国会議員の国会出入りを妨害することで、国会の立法機能を停止させようとしたと指摘した。

さらに、チョ警察庁長には戒厳令の執行を積極的に行った責任があり、キム警察庁長ら他の被告発人はその執行の共謀関係にあると主張した。

その根拠となっているのは、非常戒厳令発令直後の状況で確認される。

非常戒厳令を発令した直後の国会前の様子
(画像=KBS)非常戒厳令を発令した直後の国会前の様子

12月3日22時28分、ユン大統領が非常戒厳令を発令した直後、国会議事堂には警察部隊が塀沿いに配置され、人々の出入りが制限された。当時は、与野党議員が戒厳令解除要求案の議決のため緊急に国会へ集まろうとしていたタイミングで、警察による出入り制限を目の当たりにした国会関係者や市民の間で不安感が高まっていた。

「共に民主党」のイ・ジェミョン代表が国会の塀を乗り越え、内部に進入する様子をYouTubeのライブ配信で生中継する場面もあった。

また、国会への出入りを阻まれた「改革新党」のイ・ジュンソク議員が激昂し、警察官に向かって「お前ら全員、職務執行妨害および内乱罪だ。早く(国会への通路を)開けろ」と怒声を上げ、「国会議員が国会に入れないなんて話になるか」と叫ぶ様子が撮影され、オンライン上で話題になったりもした。

実に45年ぶりとなった非常戒厳令は、国会の解除要求決議案が可決され、わずか「3時間天下」で終わったが、広範囲にわたり悪影響が及んでいる状況だ。

(文=サーチコリアニュース編集部O)

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