次期大統領の呼び声高い「共に民主党」のイ・ジェミョン代表が12月4日、非常戒厳令を発令して解除したユン・ソンニョル(尹錫悦)大統領について、「武力を用いた非常戒厳措置が効果を発揮しないと判断した瞬間、局地戦でも起こすかもしれない」と主張した。
イ代表はこの日、国会本館前の階段で共に民主党や祖国革新党など野党5党が開催した「ユン・ソンニョル大統領退陣要求・弾劾推進緊急集会」において、「(ユン大統領は)一般の人々が用いる基準で判断する人物ではない」とし、このように述べた。
また、「(ユン大統領は)一度戒厳に失敗し、再び試みるだろうが、さらに大きな危険がある」と警告し、「北朝鮮を刺激し、休戦ラインを混乱させ、武力衝突に至らせる危険性が非常に高い」と懸念を表明した。
さらに、「権力を維持するために、数え切れないほど多くの人々の人権を侵害する非常戒厳が不足しているのなら、彼らは国民の命を差し出すだろう」とし、「警戒心を持ち、共に戦おう」と訴えた。
イ・ジェミョン代表は非常戒厳について、「ユン大統領は国民の公僕だ。国民が納めた税金で武装した軍人を動員し、国民に銃や刃を向けるという現実を信じられるだろうか」と批判。「もうこれ以上、我慢も許しもできない」と強調した。
また、戒厳令発令当時、多くの市民が国会前に集まった状況について、「全身を投げ出し、銃弾を受ける覚悟で戦った市民たちのおかげで、国会議員たちは逮捕されることなく戒厳解除を議決することができた」と感謝の意を表明した。
「装甲車を阻止し、自動小銃の前で立ち向かった皆さんがいなければ、この厚顔無恥な政権の親衛クーデターともいえる内乱行為をどうやって阻止できただろうか」と述べ、「国民がこの国の主人であるという事実を、皆さん自身が証明している」と語った。
共に民主党のパク・チャンデ院内代表も、「たった一瞬でも大統領職を続けるべきではないほど、深刻で異常な状態であることが確認された」と指摘。「一刻も早く大統領職を退くことが、国民と国家を救う道だ」と批判した。
さらに「内乱の首魁であるユン・ソンニョルは即刻大統領職を辞任し、捜査機関は内乱の首魁であるユン・ソンニョルを即時に捜査すべきだ」と強調した。
(記事提供=時事ジャーナル)
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