日本と韓国の輸出額の差が過去最少レベルまで縮小したことが明らかになった。
12月29日、韓国貿易協会が日本財務省の輸出額の暫定値を活用して分析した結果によると、今年1月から11月の韓国の対世界輸出額は6223億8600万ドル（約98兆2600億円）と集計された。
韓国の輸出額は前年同期比で9％増加した。
一方、日本の輸出額は6425億9800万ドル（約101兆4500億円）だった。その差額は202億1200ドルで、日韓の輸出額の差が200億ドルまで縮小したのは今年が初めてだ。
日韓の輸出額の差は、2010年は3036億ドルだったが、2013年に1552億ドルに縮小した。そこから2021年までの8年間、1000億ドル台となっていたが、2022年には632億4000万ドルまで縮小。2023年は850億3500万ドルの差があったが、今年は史上最低水準となった。
韓国貿易投資振興公社（KOTRA）が最近発表した報告書「10大輸出品目のグローバル競争動向分析」によると、今年1月から10月の世界10大輸出国ランキングで、韓国は2023年の8位から今年、2ランク上昇し6位となった。日本は直近3年間、5位だ。
日韓の差がいよいよなくなってきたことがわかる。
韓国貿易協会は、「IT景気の回復により韓国の半導体・コンピューター輸出が大幅に増加し、化粧品や医薬品などの品目に対するグローバル需要が拡大したことが、日本との輸出額差を縮小する要因となった」と説明した。
ただし、今後も順調に輸出額の差が埋まっていくかというと、そうはいい切れないという。
実際に韓国貿易協会は2025年の輸出入の見通しについて、「半導体、無線通信機器、コンピューターなどの輸出は今年以上の実績を出すと予想される」としながらも、「実績が好調だった自動車輸出の反動減や海外生産量の増加、石油製品の価格下落などにより、輸出の下押し圧力が高まっている」と指摘した。
韓国の10大輸出主力品目のうち、9品目が日本と重複しているというだけに、どちらか一方だけが伸びるという可能性は低いのかもしれない。
（文＝サーチコリアニュース編集部O）
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