韓国にとって最も熾烈に輸出競争を繰り広げている相手が、日本であることがわかった。
韓国貿易投資振興公社(KOTRA)が12月12日、過去6年間の各国の輸出入データを分析した「10大輸出品目のグローバル競争動向分析」報告書を発表した。
この報告書では、海外市場での各国の輸出市場占有率と輸出競争度指数(Export Similarity Index)を基に、国別および品目別の輸出競争動向を分析した。この指数が100に近いほど、両国の輸出構造が類似しており、競争が激しいことを意味する。
その結果、韓国が海外市場で最も激しい輸出競争を繰り広げている国は、日本であることがわかった。
2019年から2024年第3四半期までの主な国との輸出競争度を分析した結果、30大輸出国のうち、韓国と競争が激しかったのは日本(46.8)、シンガポール(40.1)、ドイツ(39.8)、アメリカ(39.1)、中国(38.5)の順だった。
韓国と競争する日本(5位)、ドイツ(3位)、アメリカ(2位)、中国(1位)は、オランダ(4位)とともに輸出額上位5カ国に該当する(2024年第3四半期)。韓国は6位だ。要するに韓国の主な競争相手は、5大輸出国が占めている。
2024年第3四半期時点での韓国の10大輸出主力品目は、輸出額が高い順に、①半導体、②自動車・部品、③機械類、④電気・電子、⑤化学工業製品、⑥石油製品、⑦鉄鋼・非鉄金属、⑧プラスチック、⑨船舶、⑩医療・精密・光学機器だった。
韓国と主要国の輸出構造を比較したところ、10大輸出品目のうち、日本は9品目が、ドイツと中国はそれぞれ7品目が韓国と重複していた。
イ・ジヒョン経済通商協力本部長は、「アメリカや中国などの主要輸出国は、先端産業の育成を目指し、積極的な支援と各種規制を展開している」と述べ、「主要国の動向や通商規制など関連情報を迅速に提供し、韓国企業の対応力を高め、サプライチェーンの多様化や取引先拡大、技術協力などを多角的に支援していく」と強調した。
韓国が日本をはじめとする競争国を追い越し、5大輸出国の仲間入りを果たせるかが注目される。
(文=サーチコリアニュース編集部O)
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