大谷は4月20日(日本時間)、敵地ヤンキー・スタジアムで行われたニューヨーク・ヤンキース戦に「2番・指名打者」として先発出場するも、4打数無安打、1四球、2三振と沈黙した。
最初の打席が最も残念だった。大谷はヤンキース先発ジョニー・ブリトーとフルカウントの勝負を繰り広げ、6球目のチェンジアップを上手く打ち返すも、好守備によって凡打となった。
昨年、ア・リーグMVP争いを繰り広げた中堅手アーロン・ジャッジに、中央フェンス越えに向かう打球をジャンピングキャッチされたのだ。あわやホームランの打球がアウトとなり、大谷は悔しさを飲み込んだ。
0-2とリードされた3回一死二塁では、ブリトーが初球に投じたチェンジアップを捉えたが二ゴロで打ち取られ、二塁走者を進塁させることができなかった。
1点差に迫った5回二死三塁のチャンスも活かせなかった。2番手マイケル・キングが5球目に投じた153kmの高速シンカーに空振り三振となった。
以後、7回二死一、二塁でも3番手ワンディ・ペラルタに空振り三振で打ち取られ、イニングを終了させた。
それでも、最後の打席でようやく出塁した。2-2で迎えた9回、二死一塁で4番手クレイ・ホームズ相手に四球を選び、一塁に進んだ。しかし、後続のマイク・トラウトが三振に倒れ、得点なしでイニング終了となった。
無安打で2三振を喫した大谷は、シーズン打率を0.300から0.281へと下げた。
エンゼルスはヤンキース相手に延長10回の末2-3のサヨナラ負けを喫し、前日まで続いた2連勝がストップした。シーズン成績は9勝9敗となった。
先発投手グリフィン・キャニングは5.1回100球を投げて4被安打(1被本塁打)、3四球、4奪三振、2失点と好投したにもかかわらず、打線の援護不足で初勝利のチャンスを逃した。マイク・トラウト、ザック・ネトの2安打も色あせた。
一方、ヤンキースは前日の敗北を雪辱し、シーズン11勝7敗を記録した。先発のブリトーが4.1回1失点で降板したが、リリーフ陣が手堅い継投を見せた。ジャッジは大谷の本塁打を防ぐ好守備に続き、打撃では先制2ラン本塁打を放ち、大谷相手に“判定勝ち”を収めた。
(記事提供=OSEN)