イ・ボミ、キム・ハヌル、そしてアン・シネ。日本女子ゴルフ界に数々のスター選手を送り出している韓国女子ゴルフ界で、今ひとりの若き女子ゴルファーが注目を集めている。
“セクシークイーン”、“ゴルフ女神”といった愛称で紹介されるユ・ヒョンジュだ。
1994年2月28日生まれの彼女は、若干23歳。2012年4月の韓国女子ゴルフツアー「ロッテマート女子オープン」でプロデビューしているが、未だに優勝経験はない。
それどころか今季は7月末までに13試合に出場しているが、最高で25位と特に目立った成績を残しているとはいえないだろう。それでも多くのファンが彼女に注目しているのは、ユ・ヒョンジュの“完璧なフィジカル”と評されるビジュアルだ。
はたしてユ・ヒョンジュは、人気先行型の選手に過ぎないのか。彼女の素顔や本心を探るべく、韓国で独占インタビューを行った。
―“次世代セクシークイーン”、“美女ゴルファー”と韓国で報道されています。そう呼ばれることをどう考えていますか。
ひとまず関心を持ってくださるという面では、とてもありがたく考えています。ただ、セクシーという部分を前面に出そうとはまったく考えていなかったため、「私はそんなふうに見えるのか」と感じますね。
どんな理由であれ、スポーツ選手として関心を持って応援してもらえるのだから、うれしいことです。こうやって日本からもインタビューしに来てもらえるのですから(笑)。
―昨年からカメラマンたちのターゲットになっていますし、SNSも話題ですよね。自分自身の外見について、本人はどう考えていますか。
答えづらい質問ですね…。少し前まで韓国では、タマゴ形の顔に大きな目、高い鼻、赤い唇。そういったスタイルが好まれていましたし、美の代名詞でした。例えていえば、誰でしょうか…。
(女優の)キム・テヒさんかなぁ。でも私はそうではないし、どんな人も自分だけが持っている魅力があると思っているんです。私には私なりの魅力があるのかなと。
その魅力を自分で肯定的に受け止めようと考えています。持っていないものを欲しがるよりも、あるものを大切にしようと。そうすれば自分のことを好きになれるでしょう?(笑)
―アメリカの人気女子ゴルファーのミシェル・ウィーから、影響を受けたそうですね。
影響を受けたというよりも、彼女のように実力と影響力を持てれば多くのスポットライトを浴びるということを知りました。実力にビジュアルまで加われば、多くの人を動かすチカラになると間接的に学んだわけです。
―ビジュアル面といえば最近、米女子ツアーでミニスカートを禁止するなど、ドレスコードが厳格化すると報じられました。
世界的に見てゴルフというスポーツは、20~30代の若い世代よりも40~60代の世代から興味と関心を引いており、そういった年配の世代からすると、今のトレンドにはすべて迎合できない面もあるかもしれません。
最近のゴルフ・ウェアは以前と比べて機能美やファッション性が進みましたが、それが既存世代からすると度を過ぎた部分もあったので、今回のような規制が敷かれようとしているのではないでしょうか。
そういった既存ファンたちに不快感を与えてしまう部分に関しては規制が必要かもしれませんよね。例えば胸元を露わにするようなものは必然的に審議の対象になるわけで…。“何事も節度を持つべき”と受け止めています。(つづく)
(文=慎 武宏)
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