韓国のサッカー記者と会うと、必ずと言っていいほど名前が挙がる選手がいる。今季からKリーグの蔚山現代(ウルサン・ヒョンデ)でプレーしている天野純のことだ。
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横浜F・マリノスでエースナンバーの背番号10を背負い、日本代表にも選出経験がある30歳のMFが、あえて韓国に飛び込み戦うことになった動機と背景については『Sports Graphic Number』(スポーツ グラフィック ナンバー)で詳しく紹介したので本稿では触れないが、現地メディアの評価もかなり高いことをご存じだろうか。
「Kリーグ今年最高の補強はアマノ・ジュンですよ。同じく今季からKリーグにやってきたブラジル人FWレオナルド(元浦和レッズ)も素晴らしい結果を残していますが、レオナルドの活躍もアマノあってこそです」
そう語ったのは、韓国のスポーツ新聞『スポーツソウル』サッカー班のキム・ヨンイル記者だった。
昨夏には来日して東京五輪も取材した経験豊富な記者で、これまで多くの日本人Kリーガーたちを見てきたそうだが、そのなかでも天野は「韓国初挑戦とは思えないほど、“適応”という言葉が感じられないほど、Kリーグの環境にフィットしている」という。
実際、結果は数字にも表れている。